皆さんはいつもどのように漫画を探していますか? アニメ・ドラマ・映画になる人気漫画を選ぶ方法もあれば、ネットやSNSなどの口コミでひっそりと伝わってくる隠れた名作を探す方法もあります。しかしどんな方法であっても、全ジャンルの漫画をチェックするのは大変。そこで今回は、幅広いジャンルから厳選した面白い110作品を一気にご紹介! 大好きなジャンルでお気に入りを探したい人も、普段あまり手にとらないジャンルへチャレンジしてみたい人もぜひチェックしてみてください。
目次
【あらすじ】主人公・田中一郎(たなかいちろう)は、三流大学出身、資格なしの冴えない男。政府の就業支援プログラムを受け、無試験で最大手企業に就職します。しかし、入社から1年経っても、同僚からの目は厳しいまま。それでも、いつか認めてもらえると信じて耐えていました。そんなある日、田中に盗撮の疑いがかけられます。誤解はとけたものの、社内のいじめは強くなるいっぽう。やるせなさから会社を辞めようと悩んでいた時、同じマンションに住む美紅(みく)がナンパされて困っている場面に遭遇します。
【作品情報】作者は、ストーリーが『もしも、幼馴染を抱いたなら』で知られているGosonjak。イラストが、本作で漫画家デビューを果たしたYoongonji。本作はソルマーレ編集部の青年漫画ブランド『ズズズキュン!』より87巻(2023年6月23日時点)まで好評配信中です。
【おすすめするポイント】容姿は微妙、学歴は三流、資格なんて何もない…そんな「冴えないスペック」保持者の主人公が、とにかく可哀想なくらい運がない! ミニスカ、パンスト、胸元丸出しのどエロい上司(もはや逆セクハラ)に貶められるという幸せ…ではなく不幸な姿は悲惨ながらもつい見てしまいます。リアルなタッチで描く赤面必至のエッチなシーンも盛りだくさん!
【あらすじ】好奇心旺盛な主人公の猫猫(まおまお)は、医師である養父の仕事を手伝い、花街で薬屋として働いていました。しかし後宮の女官狩に遭い、宮中の下女に! 「奉公があけるまでは宮中でひっそりと過ごしていよう」と決意する猫猫でしたが、同じ頃、宮中では不治の病が流行り出します。「呪いなのでは」と憶測が囁かれるなか、猫猫はこれ以上の被害者を出さないため、2人の妃にあてて文を置きます。その数日後、猫猫は玉葉(ぎょくよう)妃から呼び出され…。
【作品情報】作者は、原作が『トネリコの王』で知られる日向夏(ヒーロー文庫/主婦の友インフォス)。作画が『曹植系男子』で知られるねこクラゲ。構成が『魔女の旅々』で知られる七緒一綺。キャラクター原案が『ダブルクロス』シリーズで知られるしのとうこ。本作はスクウェア・エニックス『月刊ビッグガンガン』で好評連載中、11巻(2023年6月23日時点)まで発売されています。
【おすすめするポイント】後宮に居ながら、薄っぺらい微笑みやむせ返るような化粧の香りとは一切関わることなく、不可解な事件を薬屋の知識で次々と解決していく猫猫が何とも凛々しい! 「これは呪いじゃない」と確信を掴んだ時の、症状からの推理がキレてます。とんとん拍子で下女から侍女になっていく猫猫と任氏(じんし)の今後の関係性からも目が離せません。
【あらすじ】高校の時、あるクラスメイトに凄惨ないじめを行なった過去を持つ、信(まこと)、美穂(みほ)、雄介(ゆうすけ)、俊夫(としお)、花奈(かな)、倫太郎(りんたろう)の仲良し6人組。大人になった彼らは世間でいう“勝ち組”に。仕事は順調、美穂との結婚も控えている信は、充実した日々を送っていました。しかし、ある朝、出勤する信の後ろに怪しい人影が…。
【作品情報】作者は、原作がフリー編集者としても活躍する中津功介。作画が『愛毒の妻』で知られている古場みすみ。本作は電子書籍ストア『コミックシーモア』にて、36巻(2023年6月23日時点)まで好評連載中です。
【おすすめするポイント】過去に受けた凄惨ないじめ、そしてそれに対する異常なまでの復讐心。人間の負の側面を生々しくえぐるように描いた本作は、ネットを駆使した手口で次々と復讐を進めていく超サイコホラー。いじめを行った6人組に襲いかかる不幸と恐怖の連鎖に怯えながら、終わりの見えない復讐劇に悲鳴をあげてください。
【あらすじ】舞台は、19世紀末の大英帝国。モリアーティ伯爵家長子・アルバートは両親や次男とは違い、この国に根付いた階級制度にうんざりしていました。そんなとき、アルバートは孤児院で正しく悪の道を説く兄弟と出会い、養子として迎え入れます。彼らが養子に来てから約一年後、腐った貴族である自分の両親と弟を殺そうと、兄弟に殺害計画を持ちかけます。完全犯罪に見せかけ、家族3人とその使用人9人を火事で殺害することに成功。兄はアルバートの実弟・ウィリアムに、弟はアルバートの弟・ルイスに成り代わって生きていくことになるのでした。
【作品情報】作者は、原案が『シャーロック・ホームズ』シリーズで有名なコナン・ドイル。構成が『All You Need Is Kill』で有名な竹内良輔。漫画が『アルティメットドールズ』で有名な三好輝。本作は集英社『ジャンプSQ.』で連載されたのち、全19巻で完結しています。
【おすすめするポイント】シャーロック・ホームズの関連作品では、ホームズの宿敵“絶対悪”として描かれているモリアーティ教授。しかし、本作では階級制度によって腐りきった国を変えるために改革を行うヒーローとして登場。モリアーティ教授のイメージを覆す、新たな物語を楽しんでみてください!
【あらすじ】主人公の花垣武道(はながきたけみち)は、26歳の冴えないフリーター。ある日、武道は中学の時に付き合っていた橘日向(たちばなひなた)が最凶最悪の悪党連合「東京卍會」の抗争の巻き添えとなり、死亡したというニュースを目にします。その後、バイトの帰り道に武道がぼんやりとホームで電車を待っていると、何者かによって線路に突き落とされます。電車に轢かれることを覚悟したその瞬間、武道はなんと12年前の中学2年当時にタイムリープしてしまい…。
【作品情報】作者は、『新宿スワン』で有名な和久井健。テレビアニメ化や実写映画化された本作は、講談社『週刊少年マガジン』で連載されたのち、全31巻で完結しています。
【おすすめするポイント】『新宿スワン』にも引けを取らない、スケール・展開・設定。この面白さはジェットコースター級! 忘れかけていた記憶と感情、大好きな日向が死なない未来にするにはどうしたらいいのか。過去の情けない自分と向き合い残酷な未来を変えるため、必死にもがき、成長する武道。日向の弟・橘ナオトとの出会いや仲間達の関係性にグッときつつも、なかなか変えられない未来に唸るしかないのか!
【あらすじ】捜査第一課のいわゆるキャリア組で活躍する主人公・壇浩輝(だんひろき)は、元警視総監の父を持ち、容姿端麗で頭脳明晰、周りからの信頼も厚いという非の打ちどころがないような人間。そんな完璧に見える浩輝でしたが、彼には誰にも話していない秘密がありました。それは、「善いこと」として悪人を拉致し、極めて残酷な殺しを行うというもの。そして、悪人の絶望と苦悩に満ちた表情を写真に収める、というシリアルキラーとしての一面を持っていたのです。
【作品情報】作者は、原作が『トレース 科捜研法医研究員の追想』で知られる古賀慶。作画は、本作で漫画家デビューを果たした伊澤了。『トレース 科捜研法医研究員の追想』のスピンオフ作品となっている本作は、コアミックス『コミックタタン』で好評連載中、コミックスは5巻(2023年6月23日時点)まで発売されています。
【おすすめするポイント】『トレース 科捜研法医研究員の追想』で、主人公の宿敵として描かれている壇浩輝にフォーカスした、ファン必見のスピンオフ作品。(もちろん『トレース 科捜研法医研究員の追想』を読んでいなくても十分楽しめます。)彼のシリアルキラーっぷりに戦慄を覚えつつ、知られざる過去をゆっくり紐解いていく、重厚感漂う展開にどっぷりとハマってください。
【あらすじ】妻と娘と一緒に山間の村・供花村に赴任してきた駐在・阿川大悟(あがわだいご)。赴任早々、山で遺体が見つかったという連絡を受け、現場に向かった大悟はその遺体を見て驚愕。その遺体の顔は、食いちぎられていました。発見者たちは口々に熊に襲われたと言いますが、遺体の腕には人が噛んだような痕跡が。大悟は、以前この村に勤めていた駐在が、「村人が食人していた」と言っていたことを思い出します。
【作品情報】作者は、『in the dark(イン・ザ・ダーク)』で知られる二宮正明。本作は日本文芸社『週刊漫画ゴラク』で連載されたのち、全14巻で完結しています。
【おすすめするポイント】物語の鍵となる「後藤家」。警察である大悟相手に猟銃を向け、全く笑っていない目が狂気さを増して正直かなりヤバめです。何者かに支配されている供花村の人たち、奇妙なしきたり、人喰いの噂…、絶対赴任したくない村に来てしまった阿川家の面々よ、どうぞ無事でいてくれ!
【あらすじ】「人生は楽しんだもん勝ち」がモットーの大学生・浦島エイジ(うらしまえいじ)がある朝目を覚ますと、自分のとなりに同じ大学の美女・雪村京花(ゆきむらきょうか)が寝ていました。京花から「自分たちは恋人同士だ」と突然告げられたエイジは、わけもわからないまま今の状況を受け入れようとします。そんなとき、道を歩いているエイジにカメラを向ける謎の男性が…。
【作品情報】作者は、原作が『サマー・ソルト・ターン』や『蹴児 ケリンジ』を担当した井龍一。漫画が、本作で漫画家デビューを果たした伊藤翔太。本作は講談社『週刊ヤングマガジン』『コミックDAYS』で連載されたのち、全11巻で完結しています。
【おすすめするポイント】数日間の記憶は抜け落ち、いろんなことが謎だらけの状況からスタートする、サイコサスペンス漫画。話が進むにつれて、記憶のない間にエイジが取っていた行動が徐々に明かされるのですが、その設定がかなり秀逸。「漫画登場人物サイコパスランキング」があったら堂々の一位に輝くのでは。
【あらすじ】生まれてから15年間の記憶を全て失った主人公・斎藤悠介(さいとうゆうすけ)。悠介は彼女や友達にも恵まれ、平穏な高校生活を送っていました。バイト終わりの更衣室で着替えていたとき、バイト仲間のシュウの背中にある強烈なまでの火傷の痕が気になり、思い切って火傷の原因を聞くことに。そこで返ってきたのは、「その火傷を負わせたのは悠介だ」と、耳を疑いたくなるような言葉でした。過去にされたことを1日も忘れることがなかったシュウは、感情が溢れ悠介に殴り…。
【作品情報】作者は、これまで『鉄の王』や『打撃王 凜』などを手掛けてきたさの隆。本作は講談社の少年マガジン公式無料漫画アプリ『マガジンポケット』で連載されたのち、全14巻で完結しています。
【おすすめするポイント】身に覚えのない“復讐”と向き合うことになった主人公。次々と現れる過去の悪友や悠介を殺したいほど憎んでいる復讐者たち。「え…、そんなことしちゃダメだよ、絶対」「人間としてクズだよ、悠介」と、主人公の過去を真っ向から否定しつつも、過去の自分と対峙してもがき苦しんでいる悠介の姿から、いつの間にか目が離せなくなっている自分が怖いです!
【あらすじ】お金に困っていた主人公・大場加奈子(おおばかなこ)は、ちょっとした出来心から怪しいバイトに応募します。加奈子に与えられた仕事は、怪しげな男女2人組をトーキョー駅まで送ること。この2人は犯罪者で、ある裏組織の金を奪おうとしていましたが、計画は失敗に終わります。彼らに加担したと見なされた加奈子はヤクザに捕らわれ、殺されそうに。間一髪のところで免れた加奈子は、殺し屋専用の会員制ダイナー(定食屋)でウェイトレスをさせられることに…。
【作品情報】作者は、原作が映画監督やラジオパーソナリティとしても活躍する平山夢明。作画が『石影妖漫画譚』で有名な河合孝典。本作は集英社『週刊ヤングジャンプ』から移籍したのち、ヤングジャンプ編集部が運営する無料Webマンガサイト『となりのヤングジャンプ』で好評連載中、18巻(2023年6月23日時点)まで発売されています。
【おすすめするポイント】ちょっとした出来心から、不幸な人生やどん底の恐怖を引き寄せてしまうことは漫画の展開でもよくあること。しかし、それを上回るダイナーでの光景は圧巻! ダイナー「キャンティーン」のシェフ、ボンベロや彼の唯一の相棒菊千代など、かなり個性的でダークな過去を持った登場人物が恐ろしくも華やかなダイナーを彩っていきます。殺し屋たちの人生模様…、奥が深過ぎて真っ暗です!
【あらすじ】IT企業に勤務する有能な派遣エンジニアの主人公・鈴木密(すずきみつ)。彗星のごとく現れた彼女は、どんな仕事もそつなくこなすため、会社の人間たちから一目置かれて、頼られていました。そんな密が勤める部署では、課長からのパワハラが日常茶飯事となっていました。そのひどさは2年前に自殺者を出すほど。「復讐は気持ちが良い…」。課長に近づき、関係を持った蜜の愛と狂気に歪んだ歯車が動き出します。
【作品情報】作者は、『罪とか罰とか~一日署長の事件簿』、『あなたの奥さんもらいます』、『金魚妻』などで有名な黒澤R。本作は双葉社の月刊電子漫画誌『毒りんごcomic』で好評連載中、コミックスは22巻(2023年6月23日時点)まで発売されています。
【おすすめするポイント】ミステリアスで妖艶な魔性の女・密が繰り広げる超ドロドロの復讐劇。性描写も過激ながら、人間の深い闇と欲望が渦巻くストーリーに思わずハマってしまいます。一体どこまでやったら終わりなの…、もう相手は再起不能じゃん…、と彼女の本当のゴールが気になってくるはず。惜しみないその色気と、美貌という名の凶器を武器に復讐に挑む蜜から目が離せません!
【あらすじ】主人公の少年・无(ナイ)は、嘉禄(カロク)という名の男と一緒に暮らしていました。しかし、ある日嘉禄は腕輪だけを残して无のもとから消えてしまいます。无は嘉禄を探して旅をしますが、その途中で国家防衛機関「輪(サーカス)」のミネという女に捕らえられてしまうのでした。大事な腕輪をミネに取り上げられ、必死に取り返そうとする无。そんなとき、无はミネの屋敷に盗みに入った花礫(ガレキ)と知り合い、ここから出たいから助けてほしいとお願いします。花礫は、嘉禄の腕輪の話を聞かせてくれることを条件に助けると提案。承諾した无は、花礫とともに屋敷から逃げ出すことに。
【作品情報】作者は、漫画家兼イラストレーターの御巫桃也。テレビアニメ化された本作は、一迅社『月刊コミックZERO-SUM』で連載されたのち、全28巻で完結しています。
【おすすめするポイント】きれいなイラストに加え、色使いが鮮やかだと定評のある本作は、その絵柄を見て購入を決めるという人も多いそう。腕輪や嘉禄の正体など、多くの謎を含んだファンタジー要素に頭脳バトルを組み合わせた設定が好きな人にはぜひ読んでほしい一作です!
【あらすじ】失業者が1000万人、完全失業率が15%を超える日本は、家庭崩壊や学級崩壊が進み、少年犯罪が増加の一途を辿っていました。そんななか、凶暴化する少年たちを恐れた大人は新世紀教育改革法「BR(バトルロワイアル)法」を成立。これは、「中学3年生1クラスを任意で選び、生徒たちに最後の1人になるまで殺し合いを行わせる」というものでした。そこで選ばれたのが、岩城学園中学3年B組の生徒たち。政府の手によってある島に連れていかれた生徒42人の悲劇が始まります。
【作品情報】作者は、原作が小説『バトル・ロワイアル』で注目を集めた高見広春。漫画が、『ブラック・ジャック NEO 』や『ブラック・ジョーク』などで知られる田口雅之。実写映画化された本作は、秋田書店『ヤングチャンピオン』で連載されたのち、全15巻で完結しています。
【おすすめするポイント】中学生による生き残りをかけた殺し合いがテーマとなった超問題作。「厳重管理された無人島」「生き残りをかけた殺し合い」「丈夫な首輪」…、どのワードをとっても怖すぎる! 高い画力で描くからこそ、旋律のグロテスクシーンには身震いしますが、バトル中に見せる友情や青春の1コマにはグッときます。
【あらすじ】クリスマスイブの夜、マヤという謎の女性とロシア人男性の間で、とあるウイルスの取引が成立。それから4か月後の日本、高校の新聞部に所属する主人公・高木藤丸(たかぎふじまる)とその部員たちは、横暴な教師のことを問題視していました。そんななか、部長の九条音弥(くじょうおとや)は、問題の教師を糾弾しようと計画します。動き出す部員たちとは裏腹に、具合が悪いと帰宅する藤丸。しかし家に帰った途端、藤丸は問題教師のパソコンにハッキングし始めます。
【作品情報】作者は、原作が天樹征丸名義で『金田一少年の事件簿』、『探偵学園Q』などを発表してきた龍門諒。漫画が、『創竜伝』などで知られる恵広史。ドラマ化もされている本作は、講談社『週刊少年マガジン』で連載されたのち、全11巻で完結しています。
【おすすめするポイント】少年漫画史を変えたとまで言われた話題作! 一見、普通の高校生に見える藤丸が実は天才的なハッキング能力を持つ伝説のハッカーだったという、ギャップに一票! 彼が天才的なハッキング能力を身につけたきっかけとは? 仲間だと思っていた人物に裏切られてしまう、ちょっと切ない展開もストーリーを盛り上げるポイントです。
【あらすじ】賭け将棋で生計を立てている人たちのことを、プロ棋士ではなく「真剣師(しんけんし)」という。そんな真剣師として生活していた青年・菅田健太郎(すがたけんたろう)は、これまで182戦の対局を行い、一度たりとも負けたことはありません。しかし、「アキバの受け師」と呼ばれる女性にはじめて負けたことが、健太郎の将棋熱を取り戻すきっかけとなります。そして、健太郎は裏で戦うハイクラスの真剣師達と戦うことになるのです。
【作品情報】作者は、『エアマスター』や『妖怪番長』で知られる柴田ヨクサル。ドラマ化された本作は、集英社『週刊ヤングジャンプ』で連載されたのち、全35巻で完結しています。
【おすすめするポイント】「9×9のたった81マス」という戦場で繰り広げる奥深い将棋の世界と、そこで繰り広げられる頭脳戦にシビれる! 難しいと思われがちな将棋用語についても丁寧に説明されているので、対局の様子もわかりやすく、将棋のルールを知らない人でもバッチリ楽しめます!
【あらすじ】なんの努力もせずに、日々浪費を重ねていた主人公・カイジこと伊藤開司(いとうかいじ)。ある日、ギャンブルで負けてしまったうっぷんを晴らそうと、路上駐車している車に傷をつけて楽しんでいました。そのとき、カイジのもとにスーツの男性が。とあるビルまで連れられてきたカイジは、かつてのバイト仲間・古畑(ふるはた)が借金を残して逃げたことを知らされます。カイジは、古畑が残した多額の借金を肩代わりすることになり…。
【作品情報】作者は、『アカギ〜闇に降り立った天才〜』やカイジシリーズを手掛けてきた福本伸行。実写映画化されている本作は、講談社『週刊ヤングマガジン』で連載されたのち、全13巻で完結しています。
【おすすめするポイント】これぞギャンブル漫画!とも称されるカイジシリーズの第1作目! 常軌を逸した数々のギャンブルに「なにコレ」と呟くこと間違いなし。帝愛グループという巨大な組織に立ち向かい、自由のために奮闘するカイジの精神力、もう脱帽です!
【あらすじ】天野雪輝(あまのゆきてる)は、携帯電話で日記をつけるのが趣味の中学生。学校の同級生たちと関わることを避け、空想の世界にいる時空王・デウスとその小間使いのムルムルとしか関わろうとしません。あるとき、雪輝は未来に起こる出来事が携帯に打ち込まれているのを発見。寝ぼけた自分が日記を打ったのかと疑う雪輝でしたが…。
【作品情報】作者は、『ビッグオーダー』で有名なえすのサカエ。テレビアニメ化やドラマ化された本作は、KADOKAWA『月刊少年エース』で連載されたのち、全12巻で完結しています。
【おすすめするポイント】主人公が殺人ゲームに巻き込まれていくサスペンスアクション漫画!なんですが、この漫画の最大の特徴は、雪輝のヘタレっぷり。主人公にも関わらず、(のちに登場する)ヒロインに守ってもらってばかりなんです。この先、雪輝がどのように成長していくのか(ぜひ成長してほしいと願いながら)読むのがおすすめ!
【あらすじ】東京大震災から10年が経過した2023年。中学生の五十嵐丸太(いがらしがんた)は、突然クラスに現れた赤いマントの男に、目の前で同級生たちを惨殺されます。唯一生き残った丸太でしたが、殺人犯の濡れ衣を着させられ、死刑を宣告されます。そして、死刑囚となった丸太は、完全民営化された特殊な刑務所「デッドマン・ワンダーランド」へ収容されることになりますが…!?
【作品情報】作者は、『交響詩篇エウレカセブン』で有名な片岡人生と、片岡の夫であり現在 『スモーキン’パレヱド』を共作で発表している近藤一馬。2011年にテレビアニメ化されている本作は、KADOKAWA『月刊少年エース』で連載されたのち、全13巻で完結しています。
【おすすめするポイント】本作は無実の罪で犯人に仕立て上げられてしまった丸太が、刑務所で生き残りをかけて戦う監獄サバイバルアクション! バトルを終えても、その後すぐに次のバトルをしなければならないという超絶不条理な設定と、幼馴染の少女・シロとの再会で運命が一変する丸太から目が離せません!
【あらすじ】舞台は心理状態を数値化し、犯罪に関する数値“犯罪係数”を用いて人間を管理する近未来の日本。西暦2117年の冬。公安局のビルに、一台の暴走車が進入するという事件が発生。暴走車の運転手は、「サンクチュアリ」と呼ばれる潜在犯隔離施設の心理カウンセラー、夜坂泉(やさかいずみ)という女性。自首を懇願し、美佳に小さなキューブを渡そうとした泉でしたが、キューブを落としたと同時に気が動転し、意識を失います。即時送還が決定した泉を送還するため、サンクチュアリへ向かう監視官の霜月美佳(しもつきみか)と執行官の宜野座伸元(ぎのざのぶちか)を待ち受けていたものとは…。
【作品情報】原作は、サイコパス製作委員会。作画が『PSYCHO-PASS監視官 狡噛慎也』で知られる斎夏生。テレビアニメからコミカライズされた本作は、マッグガーデン『月刊コミックブレイド』で連載されたのち、コミックスは全1巻で完結しています。
【おすすめするポイント】これまでのPSYCHO-PASSシリーズの主人公は常守朱でしたが、本作は新米監視官の霜月美佳にフィーチャー! 監視官として一回り大きくなった美佳の姿は必見です。シリーズの陰鬱とした雰囲気はそのままに、今までよりもミステリー要素が強くなっているところも◎。劇場版アニメ作品がコミカライズされた作品のため、先に映画を観てから読むのもおすすめです!
【あらすじ】此岸と彼岸の境目に存在し、死んだ人間は必ず訪れることになる「シ役所」。人が死後の手続きをするこのシ役所で総合案内を担当する主人公・シ村(しむら)のもとに、飛び降り自殺をして亡くなった男の子がやってきます。「死亡したときの内容を記載する申請書を書くように」と促すシ村に言われるがまま、男の子は仕方なく申請書を書き進めることに。しかし自殺をする原因になった記憶を思い出すことになってしまい…。
【作品情報】作者は、本作で漫画家デビューを果たしたあずみきし。ドラマ化されている本作は、新潮社『月刊コミックバンチ』で好評連載中、23巻(2023年6月23日時点)まで発売されています。
【おすすめするポイント】「死んだ後に、生きていたことを考える」という切り口が新鮮な本作。シ役所を訪れた人たちの、それぞれの人生に焦点を当てて物語は進みます。そして、その案件に関わるシ役所で働く職員たちそれぞれが抱える秘密も徐々に明かされていきます!
【あらすじ】都立吉ノ宮高校の2年生は客船・フリージアに乗船して、修学旅行先でもある八丈島へ向かっていました。翌朝には島に到着する予定でしたが、突然巨大な竜巻が起こり、大波が船を襲います。転覆した船から海へと投げ出された主人公・東堂啓太(とうどうけいた)と、その幼なじみの宮原葵(みやはらあおい)が目を覚ました場所は、とある島の波打ち際でした。
【作品情報】作者は、原案が『わたしの離婚日和』で有名な天下雌子。漫画が、『超推脳 KEI~摩訶不思議事件ファイル~』で有名な田中克樹。本作はマンガ雑誌アプリ『マンガボックス』で好評連載中、コミックスは16巻(2023年6月23日時点)まで発売されています。
【おすすめするポイント】本来なら楽しいはずの修学旅行が一変! 竜巻のせいで船は転覆するし、流された島はどこだか分からないし、怪しいお面をかぶった謎の化け物は突如襲ってくるし、島人はおっかないし…、まさに不幸のミルフィーユ! あなたならどうやって脱出しますか?
【あらすじ】彼岸島シリーズの第3弾。半年前に、吸血鬼化するウイルスを持った蚊が日本中にばらまかれ、その蚊に噛まれた人間は片っ端から吸血鬼になっていくという崩壊した日常。食料を探すため遠征していたある男は、その帰り道、吸血鬼たちに大勢の人間が連れ去られる場面に出くわします。男は慌てて身を隠しますが、連れさられる人たちの中には男の妻もいたのです。絶体絶命のその瞬間、丸太を持った宮本明(みやもとあきら)が現れ…。
【作品情報】作者は、『サオリ』や『クーデタークラブ』などを発表してきた松本光司。『彼岸島』、『彼岸島 最後の47日間』の続編となる本作は、講談社『週刊ヤングマガジン』で好評連載中、39巻(2023年6月23日時点)まで発売されています。
【おすすめするポイント】『彼岸島』、『彼岸島 最後の47日間』と続く彼岸島シリーズ待望の第3弾! 仲間だった幼なじみたちはすでに吸血鬼…。前作と比較しても、かなりシリアスで絶望的なシーンが満載です。最後に生き残るのは、人間か、それとも吸血鬼か。ぜひ手に汗握りながら読んでください。
【あらすじ】天明2年、村人を妖怪から守るため、若い女性が生贄に出されてしまう小さな村がありました。時は流れ、現代。その村に青柳鷹介(あおやぎこうすけ)と立花牡丹(たちばなぼたん)、そして赤坂晴馬(あかさかはるま)と藤崎茜(ふじさきあかね)の2組のカップルがバーベキューをしにやってきます。夜になり、4人は街へ戻ろうとするものの、車はいつの間にか吸い込まれるように山奥へ。すると、そこに得体の知れないバケモノが…!?
【作品情報】作者は、『嬰児喰いの猫』で知られている加藤キャシー。本作は集英社のマンガアプリ『マンガMee』で連載されたのち、全60巻で完結しています。
【おすすめするポイント】とにかく、バケモノが恐ろしいんです。さらに、恐ろしいだけじゃなく、むちゃくちゃ気持ち悪い! 楽しかった状況が一転して地獄絵図と化す、グロさとエロさが混ざったパニックホラー作品。尋常じゃない精神力が求められるなか、果たして4人は奇妙な村から無事に抜け出すことができるのか!?
【あらすじ】主人公・律(りつ)の祖父は小説家。老衰でこの世を去った祖父が、生前、自身の葬儀の手配していたことから、本当は「死」がわかっていたのでは…と、律は疑います。初七日の夜、祖父の遺言で蔵の中にいた律は、何気に窓から外の様子を伺っていました。そこに招待客として現れたのは、なんと妖魔たち。
【作品情報】作者は、『あしながおじさん達の行方』などで知られている今市子。テレビドラマ化されている本作は、朝日新聞出版『Nemuki+』で好評連載中、30巻(2023年6月23日時点)まで発売されています。
【おすすめするポイント】一話完結型だから何話から読み出してもあっという間に百鬼夜行が織りなす世界に掴まれます。その独特の世界観を作っているのは、言わずもがな美麗なトーン。淡い色合いと繊細な線画、そして背景の植物などの表現が「人と妖」の関係性や切なさを体現しているかのよう! 夕暮れ時に読み始めるのもおすすめです。
【あらすじ】吸血鬼に支配された謎の島で繰り広げられる、人類の存亡をかけた戦いを描いたサバイバルホラー漫画。ある男が吸血鬼になりかけていた男を退治していた矢先、背後に何者かの気配が…。同じ頃、青果店の息子である主人公・宮本明(みやもとあきら)は、家のそばで倒れている女性を見つけ、彼女に声をかけていました。その女性の話では、婚約者と一緒に行方不明になっていた明の兄・篤(あつし)が、彼岸島という島でまだ生きている、とのこと。明は、兄を探しに行くことを決意します。
【作品情報】作者は、『サオリ』や『クーデタークラブ』などで知られている松本光司。二度にわたって実写映画化されている本作は、講談社『週刊ヤングマガジン』で連載されたのち、全33巻で完結しています。
【おすすめするポイント】人間VS吸血鬼! 血が血を引き寄せるド迫力の戦闘シーンが見どころです。メチャクチャ怖いホラーかと思って読んでみたら、いつの間にかシュールで面白いシーンが登場するなど、思わずツッコミを入れたくなってしまう場面も! 最後まで気が抜けないスリリングな展開と、宮本が無事に兄に会えるのか!?と不安が入り乱れ、頭の中はもうめちゃくちゃです!
【あらすじ】親を亡くし、孤児となったジューゴと弟のシロ。2人は孤島にある養護施設「エリュシオン」に引き取られることになります。美しく心優しい聖母のようなシスター・コレーのもとで、幸せに暮らしていけると思っていた2人でしたが、施設に到着したジューゴはエリュシオンで暮らす子どもたちに違和感を覚えます。その夜、夕食で苦手なトマトを残そうとするシロを、コレーは狂ったように攻め立てます。さらに、「いいこ」になるために罰を与えると言い出し…。
【作品情報】作者は『王様の耳はオコノミミ』で有名な夏海ケイ。本作はスクウェア・エニックス『月刊ガンガンJOKER』で連載されたのち、全4巻で完結しています。
【おすすめするポイント】「ゆりひつ」の愛称で知られる本作。「“いいこ”になるため」「愛の試練」、子供たちのために涙を流しているようで、なんでもアリの狂気的なシスターの言動がとにかく恐い! トマトを食べ残した時のお仕置きがえげつない! 洗脳されている養護施設の子供たちと聖母の仮面をかぶったシスターのもとから、ジューゴとシロは逃げることができるのか、正直不安すぎます。