人外モノってどうにも抵抗がある.....。そんな人外未体験の方にまずオススメしたいのがコチラ！人語を喋る黒猫に出会ったヤンキーがなぜか魔法男子に！？ そんな超展開から始まるSFエロミステリーはいかがでしょうか。ひょんなことから宇宙から来たという謎の黒猫(なぜか関西弁)の手伝いをすることになった主人公の龍也。手伝いの内容とは、なんと男から精液を集めること！「いやいやどんな仕事だよ！」そんなツッコミはBLファンタジーには不要です(笑) 猫のマジカルパワーで見た目も別人な魔法男子に変身したばかりか、男を寄せ付けるニオイを発するようになってしまいます。そんな龍也のセコム的な存在が幼馴染の謙太郎です。魔法男子をやめさせるべく奮闘する謙太郎が男らしくて本当に良いヤツなんですっ！
果たして龍也は魔法男子を辞められるのか、ハラハラドキドキかつエロエロにお楽しみ頂けます。攻以外との行為、輪かん描写、二輪挿しなど特殊プレイが盛り沢山ですよ～！ また、サブCPであるもうひとりの魔法男子・レイとその兄の話も兄弟BL好きにはたまらなかったです♡

関西弁の猫やタイトルに隠された秘密など各所に春田先生のセンスが光る本作。笑ってキュンとして萌えたい！ そんな方にオススメです。

＜あらすじ＞ 独り寂しく二十歳の誕生日を迎えた龍也が出会ったのは、一匹の黒猫。 気まぐれに餌付けしてみたら、いきなり人語を喋りだした…!  気づけば、ヤンキー風だった龍也自身が顔とプリティな別人に変身★ というありえない状況に！！？おまけに男を強制的に発情させる体質になってしまい、知らないおじさんに襲われてさあ大変！！治まらない熱を持て余していると、誕生日を祝いに来た、幼なじみ・謙太郎に見つかってしまい…？！

続いてのご紹介は、人外BLの定番である天使と悪魔！本来なら相容れない存在だからこそ、腐女子的には盛り上がるわけですよね！！

死後の世界を舞台に、チャラ男リーマン×男前リーマン、堅物リーマン×関西弁美人という2組の胸キュンなストーリーを楽しるのが本作の特徴。因みにどちらも天使×悪魔です！ 前者は生前からの同僚、しかも一夜の過ちからの腹上死というなかなかにユニークな組み合わせ。カラダから始まったように見せかけて、実は攻がずっと受に惹かれていたなんて萌え要素しかありません！ 後者では、悪魔嫌いの攻が不憫な死に方をした年上悪魔に徐々に心を許していく過程が丁寧に描かれています。もちろん、どちらもエッチシーンたっぷり♪ 悪魔ならではの性感帯・尻尾を責められたり、悪魔が天使の精液を搾り取ったり、天使と悪魔ならではのプレイが盛りだくさんですよ！ また、それぞれのカップルを支える脇役にもご注目を。個人的に、堅物天使の上司がペガサス(人語を喋る)だったのがツボでした！
登場キャラはそこそこ多いですが、テンポよくストーリーが進むので人外初心者さんでも楽しめること間違いなし！ この機会にぜひいかがでしょうか。

＜あらすじ＞ 死因は一夜の過ちの末の腹上死! という経歴を持つ悪魔の黒石と天使の星内は元同僚。 「ベッドの中では可愛い僕の恋人♪」と吹聴する星内に対し黒石は、女代わりにされたと本気で恨んでいて…。 誑(たぶら)かし天使とお人好し悪魔のツンデレ恋★

この作品の1番の魅力は、やっぱりしい様の背中からのびる「根っこ」だと思います。これは、いわゆる触手のように自由自在に動かすことができ、椿丸には根を吸わせて精力を与える役割を果たしていました。しかし成長するにつれ、幼い頃は赤子のように吸っていたその姿が、どんどん色気を増してゆき「吸う」より「しゃぶる」という言葉がしっくりくるような行為になっていきます。また鬼の血をひく椿丸の性欲はどんどん強くなり、ついに根っこで自慰をし始め…♡ 服の上からわかるほど乳首を勃起させ、トロ目で根っこを求める姿がとてつもなくエロいです。

「人外や触手ものは地雷......」という方にもぜひ1度読んでいただきたい作品！ ここまでは前半のほのぼのしたエロな部分のみを紹介しましたが、後半から物語は少しシリアスな展開に。祟り神と鬼という設定が存分に活かされた感動のラストは必見です。濃厚なエロだけでなく、心優しい二人の絆に胸を打たれること間違いなしの名作だと思います。ひとりぼっちだった二人が手を取り合ってく生きていく姿をぜひ目に焼き付けてください♪

＜あらすじ＞ 「しい様を一人にしません。俺がずっとお側にいます」鬼と人のハーフ・椿丸は、“見世物”として賊に捕らわれていたところを、廃退した森を司る祟り神によって救い出される。ただ一人で永久の時を過ごす祟り神を、美しく思った椿丸は「しい様」と呼び慕い始める。数年後、“性欲が強い”鬼の血を継ぐ椿丸の欲求が爆発！　しい様の触手に自慰を手伝ってもらうようになり――？　一人ぼっちの祟り神×身寄りのない鬼と人のハーフ、孤独な二人が今惹かれあう――！

ペットを飼っている人や今から飼おうと思っている人にこそ読んで頂きたい人外BLがここに.....！ 
いい人なのになぜかいつもフラれてしまう不憫なサラリーマン・赤井と捨て猫・シロの心温まるドラマを描く『ネコにさよなら』。BLという枠におさまらない、ペットと人間の深い絆に心打たれました。少年の姿に変身できる不思議な猫との共同生活。動揺しつつも何だかんだシロとの生活を楽しんでいる赤井ですが、シロが元の飼い主に会いたがるたびに複雑な気持ちを抱くようになります。おそらくこれは迷い猫をうっかり拾ってしまった人なら誰でも抱く感情ではないでしょうか。一方、シロはシロで元の飼い主に関する悲しい事実を知ってしまい、ボロボロに傷つきます。シロは人間になって楽しいことや嬉しいことをたくさん体験しました。けれど、人間になったがゆえに傷ついてしまった部分もあり.....。ああ、なんて切ない物語.....！
人外BLと銘打ってはいますが、作中で赤井とシロの間にカラダの関係を想像させるような描写はありません。それは、ボーイズのラブよりも種が異なる者同士の心の関わりに重点を置いたからでしょう。読み終わったあとに大切なペットをぎゅっと抱きしめたくなる、そんなステキな作品でした。

＜あらすじ＞ 捨てられたネコが守りたかった、飼い主との約束。――人の顔色をうかがってばかりいるサラリーマン・赤井の前に現れた、一匹の捨て猫。気まぐれに拾ったら、なんと人間に変身！！？美少年（ネコ巻の飼い主探しに協力するため、２人暮らしが始まった。泣き笑い癒され傷つき、シーソーのように揺れる気持ちが、生物の壁をこえた絆を築いてゆく――。 ※この作品は少女マンガとなります。

「ガチのバケモノと中年おじさん……！ なるほど、そうきたか～！」思わずそう唸った方も多いのではないでしょうか。
人々からバケモノと恐れられるカヴォと白髪が美しい中年男性・リアン。男達に森の中で襲われていたリアンをカヴォが助けるところから物語は始まるのですが、このリアンがとんっでもない魔性のおじさんで！！カヴォのことも恐れるどころかキスをしたりそれ以上の行為を匂わせるような発言をしたり.....。そんな彼を変な人間だと思っていたカヴォが、リアンと過ごすうちに特別な感情を抱くようになっていくんですね。これが本当に純粋で、まるで甘酸っぱい青春BLを読んでいるかのよう！ 外見はバケモノでしかないカヴォですが、内面は子どものように純粋で愛らしい性格。キスをしただけで照れたり、リアンが夜な夜な残り香を纏って帰宅するのを嫌がったりと、いやいや可愛すぎるでしょう！ この関係がどう発展していくか、気になる続編が待ち遠しい！！本当に楽しみにしている作品です！

エロよりもほのぼの、人外というよりもバケモノ。そういった作品をお求めの方に強くオススメしたい一作でした!!

＜あらすじ＞ 醜いバケモノだが純粋な心の持ち主のカヴォ。見た目は紳士だが中身はケダモノなリアン。森で困っていたリアンをカヴォが助けたことが縁で、２人は一緒に旅をすることになる。変わり者同士の旅模様を描くファンタジーボーイズラブ、開幕――。

上半身が人間で下半身が馬といえば、そう、ケンタウロス！ このケンタウロスと人間の恋愛譚を何と8編も収録されているという短編集が次にご紹介する『equus』です。
人間よりも寿命の長いケンタウロス。別れのつらさを抱えきれないという理由で人間と関わらないケンタウロスも多い中、ある大学生のケンタウロスは友達である人間にこう言います。「…でも俺は忘れたくないなあ しんどくても全部 覚えてたいなあ」と。時は変わり平安末期の世界では、ひとりの武士と彼に仕えたケンタウロスの主従関係を独特のタッチで表現します。主人から子へ、そしてそのまた子へと忠誠を誓い続けるケンタウロス。その主従関係は美しくもあり残酷でもあり……。
寿命の違いというのはBLにおいてスパイス的な役割を果たすものと個人的に思っていますが、本作品ではスパイスどころかそれがメイン！ 種族の異なる恋だからこそ、別れのつらさはより切なく、けれども絆もその分強く描かれているので、キャラクター同士の関係性を重視したい方にぴったりかと思います。また、実に多種多様なケンタウロスが登場するので、きっと皆さまのお好みのケンタウロスがひとり(一頭？)は見つかるはず！

髪の長さ、肌の色、着衣の有無など、えすとえむ先生の並々ならぬこだわりを感じるアツい短編集でした♪

＜あらすじ＞ ケンタウロスと人間たちは…。 日本の大学では誰よりも普通の恋をし、平安末期の武家社会では主従関係を結び、西欧の悪趣味な館では奴隷と主人となった──。さまざまな時代と国で交わされる、ケンタウロス×青年の切なく扇情的なファンタジック・ラブストーリー集！

カニバリズムの一言では言い表せない素晴らしさがある！
グロが無理じゃなければ是非読んでほしい！！人外、悪魔、短髪黒髪男子、モツetc.....たくさんの性癖が詰まった作品です。まず、主人公のマコト君が自分の性癖(カニバリズム)を「異常である」と自覚しているのがポイント。その葛藤、そして悪魔の大公爵・Jからの救済の流れがとても良い.....。しかもここまでで1話ときたもんですから作者の硯遼先生の表現テクニックに恐れおののきます。そしてもう一つのポイントはマコト君の感情描写。冒頭シーンの葛藤と苦しみでJにすがるような弱い一面を見せたかと思えば、魔界への戸惑いから感情的に言葉を散らす。そして時折見せる不気味で相手を見透かしているような発言や表情。ギャップが凄すぎて鳥肌が立つぐらいゾクゾクします……！ ストーリーやキャラクターの魅力はもちろん、それらがコミカル＆ギャグ要素もありで描かれているのが最高～！ 「カニバリズムってよくわかんないけどちょっと.....」と思っている方もきっとサクサク読めてしまうハズ。さらに硯先生の細く繊細な線で書き込まれた美麗な絵も余すところなく堪能してほしいです！
もちろんグロテスクな描写もありますが、グロいだけではない面白さがある。読みおわった時に思わずニヤリとしてしまうような作品です。

＜あらすじ＞ 歪んだ性癖のせいで“異常者”と言われ、一人ずっと苦しんできたマコトは、 ある日、半信半疑で手にした「悪魔を呼び出す本」を使い、召喚の儀を行った。 すると、そこに出てきたのは威厳ある美しい容姿に、ペラペラとよく喋る魔界の大公爵・Ｊ。 命と引き換えにマコトの秘めた願望を叶えてくれるというＪと命の契約を交わし、 マコトは悪魔として生まれ変わるが――！？

人外BLの妙手・文善やよひ先生が送る、大人気作『ジェン』。体内に溜め込んだ毒を色に変え、鮮やかな羽根をつくる鳥人(=ジェン)と、その飼育係兼将軍の憎しみと愛を紡ぐお話です。
主人公・フェイは将軍でありながら、兄が遺した最後のジェンであるツァイホンの世話をしています。フェイの兄はこのツァイホンに殺されており、言ってしまえば兄の敵。本来なら憎くて仕方のない相手ですが、ツァイホンと接する中でフェイは兄の死にまつわる真実を知り.....。こんなにも泣いた人外BLは初めてでした。ツァイホンが唯一懐いていた兄をなぜ殺したのか。兄のジェンにかける情熱、そしてツァイホンが願ってしまったある望み。全てが涙を誘う要因でしかありませんでした。ストーリー以外ですと、やはりエッチシーンも見逃せません。「鳥人とのエッチ.....？」そんな当初の疑問はどこへやら。とてつもなく色っぽい！ 鳥足でのだいしゅきホールド、快楽を堪えるために羽根を噛むなど、大層いじらしいツァイホンを堪能できます♡ 毒を避けるためにフェイの手越しに交わしたキスも切なくてとってもキュンキュンしました.....！
作り込まれた世界観と緻密な作画。異国情緒漂う、珠玉の人外ファンタジーをどうぞ！

＜あらすじ＞ この国には、鴆(ジェン)という鳥人がいる。有毒の食物を好んで食べ、体内に溜め込んだ”毒”を”色”に変えると、鮮やかで美しい羽根をつくる。毒の強さは鴆の誇りだった。しかし、いつしか人々はその羽根の美しさに魅せられ、より美しい鴆を飼うことをステータスとするようになり……。一番美しい鴆と名高いツァイホンと、かつてツァイホンの毒によって兄を殺されたフェイ将軍。憎しみと愛が交わる人外BL――！