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“圧”の先にあったのは“愛”だった!「KING OF PRISM」菱田正和総監督がファンに感謝

2024/11/21 23:08

劇場版「KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-」のイベント「-∞ラブ♡Thanks Week前夜祭-」が本日11月21日に東京・新宿バルト9で開催され、一条シン役の寺島惇太、菱田正和総監督が登壇。次回作の制作決定も発表され、会場は歓喜の渦に包まれた。

8月16日に封切られロングラン上映中の「KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-」。10月からは日本アニメーション作品初のScreenXを含むラージフォーマット上映も行われている。映画のヒットを記念して、明日11月22日から28日まで「-∞ラブ♡Thanks Week-」を開催。今日のイベントはその前夜祭として行われた。映画は本日時点で興行収入4億円を突破。菱田総監督は「ラージフォーマット上映だけで1億以上いっているらしく、(作品とフォーマットの)相性がよいので、皆さんに楽しんでいただいているようで。(ScreenXは)日本アニメ初ということで初めて観に行ってくれる人も多いらしく、すごくありがたいです」と感謝を述べる。司会者から日本初のScreenX上映のきっかけが「Anime Japan 2024」でのエイベックス・ピクチャーズブースでの3面スクリーン展開だったという裏話が明かされると、ファンからも驚きの声が。菱田総監督は「エイベックス、よくやった!」と冗談めかして称えた。

明日から「-∞ラブ♡Thanks Week-」を迎えるにあたり、2人は公開から今日までの舞台挨拶や出来事を振り返っていく。なんと21回舞台挨拶に登壇しているという寺島は、「行く先々でそのときに来てくださっている皆さんと楽しい時間を過ごしていたので、もうちょっとやりたいかな、ぐらい」と笑顔。菱田総監督が「僕はあんまり舞台挨拶に出たくないので……」と口にすると、すかさずファンから「逃がさないよー!」との声が飛ぶ。そうは言いつつも9回舞台挨拶に参加し、さらに地方の映画館を個人的に巡っている菱田総監督。「その節はありがとうございました!」とライブビューイングのカメラに向かって手を振った。台風が直撃するかと思われた初日舞台挨拶や、「ONE PIECE」のチョッパーが“キンプリ一日応援隊長”に就任したこと、「秋葉原国際映画祭」でのレッドカーペットなど、公開から今日までを振り返り、寺島は「この3、4カ月の間に詰まっていたかと思うと、すごく濃密な1クール」と回顧。菱田総監督は「意外と忙しくて、ほかの仕事に差し支えました(笑)」と笑った。

舞台挨拶では「KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-」のBlu-ray / DVD発売も発表された。今作の実況ナレーションを担当した立木文彦とともにオーディオコメンタリーに参加する寺島と菱田総監督。まだ収録前とのことで、菱田総監督は「緊張しますね。立木さんはプリズムショーの間はしゃべっていないので、しゃべってもらうとどうなるのかな。途中から音声(ナレーション)がないので、あそこもしゃべってもらわないと」と期待を寄せる。またBlu-ray / DVDのジャケットはキャラクターデザイン・松浦麻衣が描き下ろした高田馬場ジョージが飾り、「月刊プリズムジャンプ・高田馬場ジョージ優勝記念特別号」と題したブックレットも付属。寺島は「やっぱり(作中の大会「PRISM.1」で)優勝したからこれぐらい優遇しないと。優勝記念ですね」とうなずいた。

ここで事前に告知されていた通り、ファンから寄せられた写真やメッセージを使用したPV「∞ラブ♡サンクスムービー」のお披露目へ。映像の最後に「次回作制作決定!」の文字が映ると、会場は大きな拍手と歓声、そして「おめでとう!」「ありがとう!」の声に包まれた。それを受け寺島は「ありがとうー!」と大きな声で応え、菱田総監督は「やー、作るんですかねえ。大変ですねえ。(ファンに向かって)よかったね!」とぼやいてみせる。2人はステージに登場した大きなくす玉を、「くす玉、Ready Sparking!」の掛け声とともに盛大に割り、次回作制作決定を祝った。

改めて次回作制作が決定した心境を聞かれ、寺島は「8月から続いた皆さんの活動が実を結んで、こうして次回作が作られるに至ったというのは、大いなる一歩だと思います。皆さん誇りに思いましょう! 素晴らしい!」、菱田総監督は「本当に、参りました今回は。負けました(笑)。“圧”に負けました」と、それぞれの言葉でファンの応援に感謝を伝える。さらに次回作について菱田総監督は「ULTRA 4DXやScreenX、あれは参考にしたいですよね。僕も味しめちゃったので(笑)。こういう装置があるって言ってもらえれば、いくらでも寄せていくので」と意欲を見せた。

最後に寺島は「どうやら僕と監督が登壇するということで、嗅ぎ取った人がすでに『新作ありがとう』ってうちわを持ってきていて(笑)。なかったらどうするつもりだったんですか!」と準備のいいファンにツッコミを入れる。続けて「信じてくれてありがとうございます。僕たちもどんな内容になるかはぼんやりとしか聞いてない状態で、『キンプリ』は想像を飛び越えてくる作品だと思いますので、皆さんと同じ衝撃を劇場で体感できる日を夢見て、引き続き一条シンくんの声を精一杯吹き込ませていただけたらと思います」と意気込んだ。

10月の舞台挨拶で「“圧”が前向きな言葉に変わるといいなと思ってる」と語っていた菱田総監督。「手紙じゃなくてカンペなんです」と前置きしつつ、懐から手紙を取り出し読み上げる。「ファンの皆様、これまでたくさんの圧をかけていただき、誠にありがとうございました」「このような未来はまったく見えてませんでした。もしかすると今回が皆さんとの最後の思い出になるかもしれないと思って『キンドラ』を作りました」と率直な思いを伝え、「皆さんのおかげで『KING OF PRISM』、そして『プリティーリズム』は、新しい未来へと船出することが決まりました。本当にありがとうございます。皆さんが私たちに届けてくれたのは圧ではなく、たくさんの愛でした。圧のその先にあったのは愛だったんですね。もう圧はいりません。これからは愛を叫びましょう」とメッセージを贈った。さらに「プリティーシリーズ」のライブイベントへの「プリティーリズム」「KING OF PRISM」の参加を熱望する思いも綴り、「まだまだライブ方面には圧をかけるぞ!」「最後は東京ドームだ!」とファンをけしかけつつも、「私たちは皆さんからもらったたくさんの『キンプリ』愛、『プリティーリズム』愛、『プリティーシリーズ』愛を胸に抱え、ひと足先に22世紀に行ってきます。また皆さんに会えることを楽しみにしています。行ってきます!」と温かい言葉で手紙を締めくくった。

(c)T-ARTS/syn Sophia/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ/KING OF PRISM Project

(コミックナタリー)
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