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「入間くん」初イベントで西修「あったけえです」朗読劇で入間たちの中身が入れ替わる

2024/11/18 10:36

西修原作によるTVアニメ「魔入りました!入間くん」のイベント「TVアニメ『魔入りました!入間くん』スペシャルイベント DEVIL’S PARTY!」が、11月17日に東京・文京シビックホール大ホールで開催された。イベントには鈴木入間役の村瀬歩、アスモデウス・アリス役の木村良平、ウァラク・クララ役の朝井彩加、アザゼル・アメリ役の早見沙織、オペラ役の斎賀みつき、クロケル・ケロリ役の東山奈央が登壇。特別出演として西、アーティスト出演として芹澤優(i☆Ris)が登場したほか、MCはアニメのナレーションと音響監督を務める郷田ほづみが担当した。

2019年に第1シリーズ、2021年に第2シリーズ、2022年10月に第3シリーズがNHK Eテレで放送された「魔入りました!入間くん」。アニメとしては初となる今回のリアルイベントは、観客参加型による悪魔学校バビルス校歌の合唱からスタートする。前方のスクリーンにアニメ映像が映し出されると、観客の大きな拍手に迎えられキャスト陣と西が登壇。西は「ここにいる皆さん『入間くん』が好きということで、あったけえです」と顔をほころばせる。舞台裏からステージへ現れた郷田は自己紹介をしつつ、「今日は木村良平の暴走を止めるためにやってきました」と冗談めかすと、木村は「僕は早見沙織の暴走を止めるために」と反応し、それを受けた早見もすかさず「私は先生の暴走を!」とおふざけのバトンを西に渡し、会場を笑わせた。

続いてファンのアンケートをもとにしたアニメ振り返り企画「シリーズ振り返りデビデビレビュー」へ。同企画はアニメ第1シリーズから第3シリーズまでの全65話を対象にファンの投票によって人気エピソードを6つ選出し、ランキング形式で発表するもので、第6位は第1シリーズ第1話「悪魔学校の入間くん」、第5位は第2シリーズ第16話「この感情の名前は」、第4位は第3シリーズ第10話「私の知るイルマは」、第3位は第3シリーズ第15話「弓使いの真価」、第2位は第1シリーズ第22話「キラキラの衝撃」、第1位は近しい票数ということで第2シリーズ第6話「王の教室(ロイヤル・ワン)」、第7話「悪魔学校(バビルス)の教師たち」、第8話「道化師の奇跡」の3話が獲得した。

第5位に輝いた「この感情の名前は」では、ケロルが“アクドル”のくろむとして歌唱するシーンが登場。東山は「(ケロルが)くろむとして歌えるのは嬉しかったです。曲資料をいただいたときはアイドルソングという感じでかわいくて。メインキャラクターなのに2期まで能力が明かされないのもムネアツでした」と熱い思いを露わにする。同回ではオペラの活躍シーンも見どころで、斎賀は「普段スッとしているオペラさんの“静”と“動”がすごく現れていたなと思います」と述べる。またオペラが持つ力について「オペラさんの実力はまだ一片しか見えていない気がするんですけど、どうですかね西さん」と問いかけると、西は「任せておいてください!」と力強く回答した。

第3位の「弓使いの真価」は収穫祭のクライマックスでのエピソード。クララがトラウマに襲われるシーンを描いた同回では、冷たい入間を演じるにあたり、村瀬が郷田からある指示を受けたと明かす。「クララが思う“冷たい入間”を想像して演じていたのですが、(郷田)ほづみさんから『もっと傷つけちゃっていいです』と指示があり(笑)。『了解でーす』と返して楽しく演じさせていただきました」とブラックな一面を見せると、キャスト陣からは「悪魔だー!」と声があがっていた。郷田、木村らも「クララはかわいいからいじめたくなっちゃう」と話し、盛り上がりを見せた。

その後マニアックなクイズが出される「ウルトラ魔二悪(マニア)クイズ」やファンからの質問に西が回答する「西修先生の挑戦!? アブノーマルクエスチョン」のコーナーなどが続き、西書き下ろしのシナリオをもとにした朗読劇が開幕する。やけに涼しさを感じる入間は、アスモデウスとクララから「デビル風邪」が流行っていることを聞く。どうやらその風邪は咳やくしゃみで感染するらしく、デビル風邪にかかると近くにいる者と中身が入れ替わってしまうようで……。最初は入間、アスモデウス、クララだけでの入れ替わりだったが、アメリ、オペラ、ケロリ、さらには入間のおじいちゃんであるサリバンも現れ、バビルスは大混乱に陥る。

最新情報の紹介後には、芹澤をはじめとするライブを実施。第1シリーズのエンディング「デビきゅー」やウァラク一家の全役を担当する朝井のアニメ挿入歌「クララランド~奇跡のちゅちゅちゅ~」、東山演じるアクドル・くろむの「キミの小悪魔黙示録」が披露される。「キミの小悪魔黙示録」では「ハイパーウルトララブリークロム!」という掛け声が観客からかけられる場面も。ライブ後、実はちょっと心細かったと言う芹澤は「会場の皆さんにすごくあたたかく迎えていただいて、楽しくステージで歌うことができました。ありがとうございました」と感謝を述べた。

最後に村瀬からファンに向けての感謝が伝えられる。「入間くんに関わってからはや5年。アニメ放送初期頃、良平さんと2人でトークイベントをやったことがあって。そのときに俺らだけでなく皆で話したいね、と言っていたんです。『入間くん』の愛が溢れているイベントを、皆でやれて嬉しいです」と話し、「さらに大きいハコでできちゃったりするんじゃないかな? 来てくれますか!?」と観客に呼びかけると、客席からは大きな声で返事が返された。最後は「魔入りました」「入間くん!」というコールアンドレスポンスで締められた。

その直後、郷田から「悪魔的臨時ニュースがございます」との声が上げられる。“撮れたてほやほやの秘蔵VTR”が届いたとのことで、第4シリーズの制作発表決定の映像がスクリーンに映し出されると、観客からは大きな歓声が湧き上がる。西は「この瞬間をキャストの皆さん、(会場に)いらっしゃった皆さん、配信をご視聴くださっている皆さんとお祝いしたくてここに来たようなものなので、本当にうれしいです。今から早くソイソイが楽しみでしょうがない!」とコメント。村瀬も「皆さんのご愛好と原作のお力もありまして、我々が(第4シリーズに)参加できることを役者一同、スタッフ一同楽しみにしていて、そのときに備えて力を蓄えてまりいます。今後の情報を楽しみにしていてください!」と呼びかけ、イベントは大盛況のなか幕を下ろした。

(コミックナタリー)
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