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「楽園追放」虚淵玄「時代を超えて普遍性をもってくれた」10年経っても変わらぬ魅力語る

2024/11/17 19:43

オリジナル劇場アニメ「楽園追放-Expelled from Paradise-」の10周年を記念したリバイバル上映「楽園追放 -Impelled by 10th Anniversary-」が11月15日にスタート。その公開を記念した舞台挨拶が、昨日に続き本日11月17日に東京・新宿バルト9で開催された。

アンジェラ・バルザック役の釘宮理恵、ディンゴ役の三木眞一郎らキャストが登壇した昨日の舞台挨拶から打って変わり、この日のイベントには昨日から引き続き参加した水島精二監督のほか、脚本の虚淵玄、キャラクターデザインの齋藤将嗣、プロデューサーの野口光一が登壇。メインスタッフが10年ぶりに勢揃いした。

冒頭でこの日を迎えた感想を聞かれた水島監督は「10年という時間が経ち、リバイバルで上映してもらえてうれしい。感無量です」とコメント。虚淵も「何より10年経っても、まだ席が埋まってくださるのは本当に感謝」と満員の会場を見渡し感謝を述べた。

制作時の思い出を語る場面では虚淵が「CGでフルアニメはチャレンジ、ハードルだった時代」とまだ制限が多くあった時代だったと振り返る。齋藤もディンゴのキャラクターデザインに検討を重ねたことを伝え、野口プロデューサーからは「アニメ本編最後のシーンを入れる入れないで監督とやり取りがあった」と制作秘話を明かした。

「楽園追放」の魅力に改めて触れた水島監督は「がむしゃらに、いいものを作ろうとしたスタッフの力量。10年経っても見応えがある」と話す。虚淵は「シンプルさ。どストレートな物語を作っていこうという意識や骨太な単純さが、時代を超えて普遍性をもってくれた」と伝え、野口プロデューサーも「CGアニメーションをジャンルとして成立させたいという思いがあった」と各スタッフを集めるにいたった思いを語った。

またイベントの中では「楽園追放-Expelled from Paradise-」の公開10周年を盛り上げる取り組みとして東京藝術大学出身のクリエイターが「楽園追放」から着想を得たプロモーション映像を披露。映像を制作した東京藝術大学出身クリエイターの長坂康平、増田優太、松本伊代が登壇し、それぞれの映像のこだわりポイントを解説した。

エンディングのコーナーでは2026年に劇場公開される次回作「楽園追放 心のレゾナンス」について虚淵が触れ、「全力を尽くして最高のものにしようとがんばってますので、ご期待ください」と、観客へメッセージを贈った。リバイバル上映は11月28日まで実施中。11月22日から追加入場者プレゼントとして、齋藤が描き下ろしたアンジェラのステッカーが配布される。

(c)東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ

(コミックナタリー)
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