初恋相手の結婚式に参列したゲイの翔太。想いを伝えられずに終わった恋を引きずり、偶然入った居酒屋で酔いつぶれたところを、店のバイトをしているDK・三国真裕に介抱され……。
本作の見どころは、真裕のスパダリっぷり！ 弱った翔太を見ているからこそ放っておけない……DKとは思えないほどの男前ぶりです。一方で、翔太に対する気持ちはストレートに伝える、10代らしい若々しさも持ち合わせています。こんなの落ちるに決まっています……！ 対する翔太は、臆病な性格。DKでノンケの真裕を誑かすようなことをしていいのか、思い悩むのです。そして、忘れちゃいけないのが初恋相手・三国真治！ そう、偶然にも真裕と同じ苗字なんです！ 前に進むため、しっかり真治と向き合うことを選んだ翔太。真裕に出会ったからこそ変わることができたその姿には、胸がジーンとくること間違いなし！
ぜひ大人にこそ読んでほしい、胸キュン青春BL作品です!!

＜あらすじ＞
初恋を引きずるアラサーの翔太。ベロベロに酔いつぶれたところを若さが弾ける男子学生・真裕に介抱される。

両親+双子×2+2の大家族の真ん中っ子・風汰。家族旅行中にSAに置いて行かれ、完全に迷子状態のところを、バイクで通りかかった清治に助けられて……。
初キスと同時に初恋も奪われた風汰少年。大学生に成長し、小型犬が大型犬に変貌を遂げ……てはいるけれど、泣き虫なのは変わりません。清治の家に転がり込んだはいいものの、清治はセのつくお友達がたくさんな貞操観念ユルユル男子。しかし、お友達を連れ込むたびに相手が風汰に絆されてゲーム大会になってしまうのは、風汰のワンコオーラのせいでしょうか(笑)。
性に奔放な清治にも秘めた想いを抱える相手がいるのですが、「初恋は実らない」と自分に言い聞かせて想いを伝えることができません……。一方の風汰は言われなくてもわかるくらい好き好きオーラがダダ漏れで、思い立ったらなんとやらな猪突猛進タイプ。2人の対照的な矢印の向き方にもご注目ください！

＜あらすじ＞
ある夏の日、風汰は迷子のところを清治に助けられ、彼に恋をする。6年後、2人は再会。初恋を抱えたまま大きく成長した風汰は…

絵を描くのが好きなDK・駆。転校先の学校に馴染めずにいたところを、ふとしたきっかけでクラスの人気者・雄大とその幼馴染・涼の2人と仲良くなりますが、やがて雄大へ恋心を抱くようになり……。
実は駆には、クラスメートを好きになったことが周囲にバレてしまい、学校にいづらくなって転校……という経緯がありました。そんな中、雄大も涼に秘めた想いを抱いていることがわかり、涼に彼女が出来たことを機に駆はセフレ関係を持ちかけるのです。DKのわちゃわちゃにほっこりしつつも、「駆→雄大→涼」という一方通行っぷりと、周囲に秘密が発覚してしまうのではと怯える駆を見ているのがつらすぎて……。何度「え……？ つら……」と漏らしたことか……。「好きだからこそ（相手に迷惑になるので）伝えられない」という駆と雄大の気持ちが痛いくらい伝わってきます！
表題のセリフは駆のものなのか、雄大のものなのか……深く考えさせられる一作でした。

＜あらすじ＞
クラスでも有名な仲良し３人組。しかしその笑顔の下には、友達に友情以上のものを覚えてしまった苦しさが隠されていた。

明るく元気な悠人、頭がよく物静かな理王、イケメンで不良なケイ。いつも一緒だった同級生の3人は高校を卒業して半年後、偶然再会。ケイは悠人のことが好きな理王に対して割り切った関係で付き合うことを提案してきて……？
想い人がいると知っていながら理王をカラダで自分に繋ぎ止めようとするケイと、悠人が好きなのにも関わらずケイと関係を持ってしまった後ろめたさを抱える理王。そんな2人を見守る悠人。大人になった3人の関係は、三角関係にも満たないすれ違いばかりでどこか切なさが漂っています。ケイは過去に付き合った女のことをすぐに忘れてしまう遊び人らしさもありながら、理王にだけはどこか執着している表情を浮かべる一面もあり魅力的です。
他の男を想う想い人とカラダだけ繋げているケイの虚しさと切なさが、3人の関係にどのような変化をもたらすのか。友情と愛情の間で揺れる想いと不器用な優しさに心が掴まれる、そんなすれ違いラブを堪能できる一作です。

＜あらすじ＞
明るく元気な悠人。頭がよく物静かな理王。イケメンで不良なケイ。高校時代、3人はいつも一緒に過ごしていたが…

DKたちの恋の矢印が繊細に移り変わっていく様子を、まっすぐに、けなげに、コミカルに、そしてほんのり切なく描く、はかた先生のピュアラブストーリーです。
図書委員の一慶は、金髪ヤンキーのミキが幼馴染で男の先輩である「わたるん」こと青葉にずっと片恋していると知り、意外ないじらしさ・人懐こさ・可愛さにふれるにつれ、自分の中に育つ愛しさに戸惑い始めます。一方ミキは、子ども時代から秘めてきた青葉への想いは本物なのに、初めてできた友達・一慶の存在も大きくなってきて……。そして青葉は、自分に夢中な（と実は知っている）ミキの気持ちが一慶に傾いていると見るや、一転してミキに告白。その身勝手さにハラハラしますが、関西弁も可愛いミキの輝くような存在感を見れば、失いたくないという青葉の複雑な心持ちも共感できます。
さらに見どころは一慶と青葉の真のイケメンぶりにあり。ミキを想えばこそ離れる勇気を見せるくだりがそれぞれにあり、心もイケメンなDKたちの姿に爽やかな余韻が残ります。

＜あらすじ＞
喧嘩好きでヤンキーのミキと図書委員をすることになった一慶。性格が真逆なミキと衝突しながら図書委員をこなす一慶だったが…

全寮制の男子校……片想い相手に悪い虫が付かないようにと「恋愛阻止部」を立ち上げた月の王子こと朔夜と、その部員で太陽の王子こと雅が本作の主役です。
恋に憧れてはいても免疫も経験も全くないぴゅあぴゅあな朔夜と、呆れながらも朔夜に付き合うクールな雅、Wイケメンのわちゃわちゃがとにかく萌える！ 無自覚な2人のニコイチ感が最高です。密かに朔夜に想いを寄せていた雅の開き直ってからの攻めっぷりと、真っ赤になって戸惑う朔夜のやり取りのあまりの尊さに、2人を永遠に摂取したくなること請け合い。憧れと恋心の違いに気付き、雅に気持ちを伝える朔夜の表情は必見です！ 不慣れながらも雅に応えようとする初々しさ満点のエロ描写も胸きゅんが止まりません！ 念願の恋人になってからの甘々っぷりもしっかり堪能でき、コメディ要素の強い設定ながらも萌えのツボを的確に押さえられています。
ツッコミ入れて萌えて感動して……と情緒が忙しい大満足な一作です。

＜あらすじ＞
乱れた風紀を成敗することが活動内容である“恋愛阻止部”。昭悟くんに悪い虫がつかないようにするためという不純な動機で立ち上げた部活だった。

幼馴染の央に恋する栞は、とある理由から央が想い人である長谷川と身体を重ねるよう仕向けます。しかし、強気に振る舞う栞が叶わない恋に傷ついているところを、教育実習生・木ノ本に見られてしまい……？
片想いを拗らせた結果危うい方向へと進んでしまい、クズな先生に身体を暴かれてしまう栞に漂う背徳感と仄暗さがたまりません！ 央への恋が実らないことに涙を流す栞の、普段見せるダウナーさとのギャップが可愛すぎます。栞は央に、央は長谷川に、長谷川は栞に、という交わることのない片想いの矢印が切なく、そして傷つけ合うDKたちを面白がっている木ノ本のインモラルな雰囲気にゾクゾクすること間違いなし。最初は面白半分で栞に手を出していた木ノ本が、徐々に栞が想いを寄せる央の行動に苛立ち始めたり、栞に執着する長谷川が危うい行動をとったりと、最後までページをめくる手が止まりません！ 複雑に絡んだ矢印はどうなってしまうのか、お見逃しなく！

＜あらすじ＞
栞が思いを寄せる幼馴染・央は、同級生の長谷川に恋しているが、彼が誰とでも寝ることを知らない。片想いを拗らせた栞は…

大学で偶然知り合って、いつも一緒に過ごすほどに仲良くなった佐久間と藤井。もともとはノンケの佐久間でしたが、藤井が「男と付き合い始めた」ことがきっかけでどんどん藤井のことが気になりだして……!?
じれったい三角関係が起こりはするのですが、キャラクターが蹴落とし合うようなこともなく、皆が皆お互いを思いやっているという不思議な三角関係の始まりです。「恋をしたことによって魅力が増したその人」を見て後追いで好きになってしまう……切なすぎる片想いBLの醍醐味ですね!! 毎日がキラキラするような「恋愛感情」を感じる相手と付き合うのか、一緒にいるのが当たり前にしっくりくる「親友以上」な相手と付き合うのか、遠い将来を見据えるならどうしよう……というリアリティある心理描写と、村上キャンプ先生のゆるっとした絵柄のバランスも素晴らしい！ ドロドロは求めてない……ほっこりする三角関係が読みたい！ という方に激推ししたい一作です。

＜あらすじ＞
ゲーム好きをキッカケに毎日つるむようになった佐久間と藤井。変わり者だけど気の合う藤井のおかげで、ゆるくて楽しい学生生活を送っていた。