原作のクレハ先生は、『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる』『結界師の一輪華』でも知られるヒットメーカー。コミカライズは、『好派!蘭丸応援団』などの少女マンガやハーレクインコミックなど様々な作品を手掛け、30年以上のキャリアを持つベテラン・富樫じゅん先生が手掛けています。
あやかしと人間が共存する日本を舞台に、家族から虐げられてきた女子高生・柚子と、あやかしの頂点に立つ鬼の次期当主・玲夜との運命的な恋を描くシンデレラストーリー。シリーズ累計150万部突破(2023年6月時点)の大ヒット和風恋愛ファンタジーです。
薄幸少女がスパダリ美青年と運命的な出会いを果たし愛される……王道とはいえ、だからこその安心感がある展開。ベタベタに甘やかされて愛される、「こんな素敵な恋がしてみたい!」と思わずにいられないような、羨ましいほどの溺愛ぶりを味わえます。とはいえ恋愛一辺倒ではなく、友情や家族とのしがらみなどの要素もあり、巧みな話作りで飽きさせてくれないところもポイント。最初は大人しく引っ込み思案だった柚子が、巻を追うごとに少しずつ成長していく様子にも注目です。
コミカライズ版では富樫じゅん先生の綺麗な絵と大胆なコマ割りで、ハラハラドキドキな原作を見事に漫画化。つらいシーンはより重く、ときめくシーンはよりキュンとするような演出になっていて、原作と読み比べるのもオススメです。
続きが気になって、ページをめくる手が止まらなくなるようなラブストーリー。心が満ち足りるような溺愛を堪能できること間違いなしです!
原作は佐賀崎しげる先生により『小説家になろう』で発表され、加筆修正を加えて刊行中のライトノベル。2021年より乍藤和樹先生によるコミカライズ版連載がスタートし、2023年8月13日現在、コミックス3巻が配信中です。
片田舎に道場を構えるしがない剣術師範の主人公ベリル・ガーデナント。のんびりと田舎生活を過ごしていたある日、元弟子の一人で現在は王国騎士団長となったアリューシアが訪ねてきて、ベリルを騎士団付きの特別指南役に推薦したと伝えてきて……?
自分に自信がなく、冴えないおっさん主人公であるベリル。ですが、剣の腕は超一流! 原作の生き生きとしたアクションシーンは、文面から剣のぶつかる音や緊張感のある張り詰めた空気を感じるほど。その見事なまでの剣聖っぷりと、謙虚すぎる性格のギャップに、ベリルへの好感度が上がり続ける一方です。可愛く強く大成した元弟子の女性たちも登場しますが、ベリルは「かわいい弟子たち」といった目線なので、ハーレム展開ではないところも素敵。
コミカライズ版は、大筋はそのままに、随所にアレンジが見られるストーリーが見どころ。より強調され、迫力満点に描かれるベリルのアクションシーンもとにかくかっこいい! スッキリした線で描かれる表情豊かなキャラクターたちも魅力的で、「もう原作で展開を知っているし……」という方にも絶対にオススメできるコミカライズ。もちろん、コミカライズ版を読んでから原作を読むのもオススメです!
原作は2006年から2010年にかけて刊行された、竹宮ゆゆこ先生による全13巻(本編10巻+スピンオフ3巻)のライトノベル。2009年から2010年にかけてアニメ化され、原作の本編最終巻とアニメ最終回がほぼ同時の発表となったことでも話題になりました。コミカライズ版は、2007年から連載が始まり、2023年8月現在11巻まで配信中です。
目つきの悪さのせいで恐れられる高校生・高須竜児は、ひょんなことから同じクラスの“手乗りタイガー” と呼ばれる凶暴で獰猛な美少女・逢坂大河が、親友である北村祐作に想いを寄せていることを知ってしまいます。竜児は大河の親友である櫛枝実乃梨に片想いしていることを大河に打ち明け、二人は共同戦線を張ることに……!?
小気味良いコミカルなセリフの畳みかけが楽しい学園ラブコメですが、登場人物たちのコンプレックスや家族との関係を描くシリアスな場面もあり、青春の楽しさも苦しさも輝きも、全てを詰め込んだようなまさに金字塔的名作。竹宮先生の感情表現豊かな文章が、メッセージ性の強いストーリーを鮮やかに描いています。
そんな原作を忠実かつ、よりコミカルに描く、絶叫先生によるコミカライズ版。重要なポイントをしっかり抑えつつ、適度なオリジナル描写もあり、原作のイメージを壊さない非常に上質なコミカライズです。やわらかいタッチで描かれる個性的なキャラクターたちと、丁寧かつ巧みな構成に、思わずハマってしまうはず。
アニメ版とはまた違うラストにも注目が集まった原作ですが、コミカライズではどんな風に描かれるのか……結末まで見逃せません!
原作は第一回フェアリーキス大賞で銀賞を受賞した、百七花亭先生によるライトノベル。2021年よりコミカライズ版連載がスタートし、2023年8月現在、コミックス1巻が配信中です。
アクションあり伏線ありラブ要素もありの、読めばきっとハマる作品! 頭も切れるし力も強い、人並外れたパワー系女中のコニー・ヴィレ。自立した逞しい主人公が好きな方は要チェックです。母親の「魅了力」によって幼い頃から散々な目に遭ってきたコニーの周りで巻き起こる様々なトラブルを、テンポのいい圧倒的な文章力でぐいぐい読ませてくれます!
キャラ立ちしている登場人物たちも魅力的。転生ものではない王道ファンタジーな世界で、勇者や魔法使いではなく、女中として(チート能力はあれど)地に足のついた人生を送るコニーをはじめ、個性的かつしっかりしたキャラクターたちも素敵です。
黒コマリ先生によるコミカライズでは、原作のイラストレーターであるkrage先生のカラー絵や挿絵の華やかで明るい雰囲気をそのままに、よりコミカルにテンポよく描かれています。アクションシーンも画面からしっかり迫力が伝わってくるので、原作ファンも必見ですよ!
原作は、八月八先生によるライトノベル。コミカライズ版は采和輝先生が手掛け、2023年8月現在、コミックスが4巻まで配信中です。
日々の仕事に追われる社畜サラリーマン・近藤誠一郎は、ある日聖女召喚に偶然巻き込まれ、異世界転移してしまいます。転移先の世界でも仕事を要求し、経理課で手腕を振るう誠一郎。ですが、異世界に存在する「魔素」に耐性がなく、元々不健康な体は生命の危機に。異世界で生き抜くためには「魔力を馴染ませる」必要があり、眉目秀麗な騎士団長・アレシュに身をゆだねることになって……!?
異世界モノにありがちなチート能力などは一切なく、本当にただの社畜が黙々と仕事をこなして、見知らぬ世界で自分の居場所を見つけていくストーリー。経理の経験を活かし、異世界の状況を改善するべく奮闘する様がとにかく面白い! 美丈夫な年下騎士団長とのBL要素はありますが、かなりライトな描写なので、「BLはちょっと苦手」という方でも読みやすいはず。キャラ描写も上手く、最初はちょっと嫌な印象を持ってしまうような人物も後々良い面が見えてきたりして、「嫌な奴」のままではないところも素敵です。
コミカライズ版は采和輝先生による作画が美麗でかっこよく、大胆なコマ割りや細かなアレンジによって、感情の流れなどもよりわかりやすくなっています。BL描写がサラッとしているところも、逆に萌えるポイントになるかも!? 表情の見せ方なども巧みで、原作とはまた違った魅力のあるコミカライズ版。ぜひ原作と合わせてチェックしてみてくださいね♪
原作は『嫌われ皇女の華麗なるフェードアウト計画~崖っぷち転生したので、破滅フラグを叩き折る!~』『生贄令嬢の幸せな結婚生活』などで知られる玉響なつめ先生。コミカライズは『邪魔者のようですが、王子の昼食は私が作るようです』『OSの魔法使い』などで知られる田中ててて先生が手掛け、2023年8月13日現在、コミックスは7巻まで配信中です。
平凡なOLだった主人公・ユリアが転生した先は、生前にプレイしていた乙女ゲームの世界。ゲーム内のストーリーが始まる前の世界で、王城の侍女として働き始めたユリアでしたが、彼女が仕える姫様はゲーム内で嫌われ者の悪役令嬢となるキャラで……!?
令嬢やお姫様といった華々しい役どころではなく、名もなきモブキャラに転生した主人公が、お仕えする姫・プリメラの悪役令嬢になる運命を回避するため奮闘する物語。前世の知識や生活魔法を使い、陰ながら活躍する主人公の有能ぶりが面白く、明るい気持ちで楽しめる異世界ファンタジーです。
ユリア視点の一人称で展開し、テンポよく進むストーリーとユリアの心理描写の丁寧さがうまくかみ合い、軽快に読み進められるところが魅力的。ドロドロした展開もなく、キャラクター同士の掛け合いも和気あいあいとしていて、どなたにもオススメできる一作です。
コミカライズ版はなんといってもプリメラさまの可愛さがたまりません! こんなに素敵なお姫様なら、ユリアでなくとも「幸せにしたい!」と思うはず。彼女が悪役令嬢として嫌われ者になる運命を、ユリアは無事に回避させられるのか? これからの展開に期待が高まります! ユリアに訪れる恋の予感にもぜひご注目を♪
原作は『田中〜年齢イコール彼女いない歴の魔法使い〜』などでも知られ、本作で第4回カクヨムWeb小説コンテスト異世界ファンタジー部門特別賞を受賞したぶんころり先生。コミカライズは『放課後のアルケミスト』『魔物学校』のプレジ和尚先生が手掛け、2023年8月13日現在、コミックスは2巻まで発売中です。
冴えない中年会社員(社畜)の佐々木がペットショップで購入した文鳥「ピーちゃん」は、なんと異世界から転生した高名な賢者。人間の言葉がわかる上、強力な魔法を操り、異世界と現世を自在に行き来する力をも有していました。そんな佐々木とピーちゃんが、異世界と現世を行き来してお金を稼いだり、魔法を習得したりしてスローライフを目指す内に、なぜか異能バトルに巻き込まれてしまい……?
異世界ファンタジー、異能バトル、年の差ラブコメなどなど、様々なジャンルを詰め込んだ本作。一歩間違えば散漫してしまいそうな内容を、佐々木の大人の落ち着きと、ピーちゃんの達観した性格がしっかりとまとめ上げていて、安心して楽しく読み進められます。日常生活のシーンも多く、小市民な佐々木の性格や言動にリアリティがあり、きっと親近感が湧くはず。
コミカライズ版は、なんといってもマンガとしての動きが加わった可愛らしいピーちゃんにご注目! 原作ではカッコよさが際立つピーちゃんですが、コミカライズ版ではとにかく可愛く描かれたピーちゃんが随所で見られ、ドキドキハラハラな展開に癒しを与えてくれています。アクションシーンの迫力や、佐々木を取り巻く女性たちの可愛さもしっかり再現されており、原作ファンにも自信を持ってオススメ。気になる展開が続くので、原作で先取りするのもアリかもしれません。