龍神・鱗（りん）が人間との約束通り嫁・智治（ちはる）を迎えに……というあるある設定ながら日ノ原巡先生がひと味違うのは、超絶イケメンなのに中身ぽやぽやふよふよな鱗のコミカルキャラの美味しさ。神を神とも思わぬ拒否っぷりが見事な智治の関心を得るべくせっせと料理したり、ちゃっかり居候したり、隣家と仲良くなったり、バイトしたり。鱗の献身が生み出す小さな笑いが絶え間なくちりばめられているのが面白いかと思えば、時折なにげに見せる畏怖すべき龍神姿とのギャップが素敵です！
しかし笑いの中に垣間見えてくるのは、仕事や親戚にまつわる智治の苦悩や「智治と家族になりたい」と願う鱗の深い孤独。それぞれの事情が物語に陰影を添え、やがて1巻終盤では鱗の体に異変が起き、さらに智治を敵視する存在が現れて……。続く2巻では鱗への想いを自覚した智治が〝人を捨てる覚悟〟を問われる展開も！読み進めるほどに面白い、異種間婚姻譚です。

＜あらすじ＞
智治はなかなか新作を書けないでいる小説家。久しぶりに祖母と暮らした故郷に帰ってきたら、寂れた駅前で、お腹をすかせ倒れ込んでいる男を見つけてしまう。今時和服すがたの男に何をしているのかと尋ねると、「妻を待っている」と言うが…

フィールドワークとして、地元の言い伝えで近付くことを禁じられている山の神社へ足を運んだ五月。「神様に連れ去られてしまう」と噂の神社で出会ったのは土地神を名乗る氷雨。言い渡されたのは、氷雨の嫁になること。ええ!? 「連れ去られる」って、そういうこと……!? 五月が選んだ答えは先延ばし。「死後ならいいです！」…こうして2人は許婚になります。
同居を始める2人ですが、その生活はやはりトラブル続き……。人間の世界を知らない氷雨と、真正面から向き合う五月の健気さに全読者が胸を打たれること間違いなし。民俗学オタクとしての自分と、氷雨に心惹かれていく自分の間で揺れ動く五月の心情。人間である五月に歩み寄ろうとする氷雨の努力にもキュンが止まりません！ 「いつきに触れていいのは私だけだ」って、それは愛なんよ……！独占欲なんよ……！感情の機微に疎いのも神様だからかもしれません。力を持つあまり不器用な氷雨と、真っ直ぐな想いを貫く五月の恋に、心が洗われる作品です。

＜あらすじ＞
民俗学オタクな大学院生の遠野五月は、祖父母の住んでいた村へフィールドワークへ赴く。そこで出会ったのは、土地の”神様”だという氷雨。氷雨に「婚姻を結んでもらう」と突然に言われた五月は戸惑いつつも好奇心に負け、「死後なら」と承諾してしまう。

不慮の事故に遭い、ドラゴンの住む世界に転生してしまった平凡な学生・アラタ。運よくヴァルターと名乗る謎のイケメンに拾われ面倒を見てもらうことになるも、その条件として「妻になること」を要求されてしまいます！出会ったその日のうちに「婚約者」として触れ合う(意味深)ことを求められ、あっという間にトロットロにされてしまうアラタ……。ちょっぴり強引なヴァルターを拒むに拒めない姿はかわいそ可愛くて保護したくなります！
運命的な出会いからとんとん拍子に話が進み「婚約者」になるテンポの良さにはページを捲る手が止まりません♪異世界ならではのスライムを使ったプレイや2人の仲を引き裂くモブによる触手プレイなど、たっぷりの濃厚肌色描写もお見逃しなきよう！気持ちもカラダも通じ合った先に待つ2人のあまあまライフをどうぞ心ゆくまでお楽しみください♪2人の幸せよ、どうか永遠に……！(合掌)

＜あらすじ＞
ごくフツーだが天涯孤独の学生・伊倉新汰（いくら・あらた）はある日、不慮の事故に遭ってしまう。しかし、あの世との境で出会った天使の計らいで別の世界に転生することに！

大学生の佐知也は外国人俳優プリンス・ベンソンの大ファン。彼の姿を借りて現れた地球外生命体に突如異種間繁殖を申し込まれ……!? 日野雄飛先生の作り上げる不思議な世界にぐんぐん引き込まれる壮大な人外ファンタジーです！
地球外生命体の通称シキが、外国人俳優になる犬になるスマホになる…(笑)。挙句の果てには脳内に直接話しかけてくる!? こんなBL作品見たことありません!! 部分的にサイズを大きくしたり佐知也の服に忍び込んだりと、自由に形状を変えられるシキの特徴を活かしたエッチシーンも見どころです♪
ベンソンの姿を借りた繁殖活動も濃厚ですが、スライム状のシキが佐知也をメロメロにしていく様子がこの作品ならでは。最初は強引で突拍子もなく思えたシキの振る舞いですが信頼関係も育まれ、佐知也と想い合っていることが伝わってきます。読んだことのないBLに挑戦したい方にオススメです♪

＜あらすじ＞
平凡な大学生・佐知也が出会ったのは大好きな外国人俳優”プリンス”の姿をした”宇宙人”シキ。彼が地球に来た理由は「人間との繁殖」。シキから性行為をお願いされ昼も夜もにゅるにゅるSEX三昧!!

「可愛いは正義！」という言葉を改めて噛みしめたくなる！人魚伝説が残る小島を舞台に、人魚なのに溺れちゃったところを学生（のち数学教師）の明洋に救われて恋した「なる」が、足が作れる大人になってから「恩返しに、お嫁さんにしてください！」とやってくる異種婚姻譚です。
何が可愛いってもう、家事を覚えたり、料理を覚えたり、自転車に乗ったり、ご近所に可愛がられたり、忘れたお弁当を高校に届けたら生徒に囲まれちゃったり！言動すべてが可愛くて、何をしても「明洋さん大好き！」があふれている健気さがたまりません。最初は保護者目線の明洋ですがやがて増し増しで情が移り、日々が色づいていくのを実感。そんなとき人魚を憎む女子高生・佐々木に正体がバレてしまいますが、それがまた絆を強めるきっかけに。夏祭りのプロポーズと、浴衣えっちのえろさも感動的。全編「可愛い！」を浴びまくってください。

＜あらすじ＞
小さな島で高校教師をしている高崎明洋は帰宅途中に不思議な青年に出会う。なんと彼は昔明洋が助けた人魚で、その時の恩返しに来たと言う。さらに「僕をお嫁さんにしてください！」と逆プロポーズまでされてしまった。

真夏の炎天下。河童でリーマン(!?)の菊次郎は、干からびそうになっていたところを花屋の竜人に助けられます。生気を取り戻した菊次郎は、開口一番「結婚してください」とプロポーズ！ 実は河童には「命の恩人に嫁ぐ」というしきたりがあったのです！ 猛烈アタックを続ける菊次郎と、困惑しながらも徐々にほだされていく竜人に、キュンキュンしっぱなしの異種間ラブコメです♪
そんな本作の魅力は、デレデレ受けの美人河童・菊次郎と猫乃森シマ先生の美麗すぎる絵。感情豊かでまっすぐな菊次郎から竜人のことが大好きなのが伝わってきます！ 特に情事に誘うときの表情がとっても煽情的！ 朝起きてこんな美人さんが目の前にいたら、誰でも惚れちゃいます～!! 物語後半では竜人のヤンキー時代の友人や菊次郎の兄も登場してより一層の盛り上がりも！ さらに物語の随所に散りばめられている「河童伝説」にもご注目。続編も出ているので、そちらも併せてお楽しみください！

＜あらすじ＞
仕事で外回りの途中、強い日差しのせいで倒れた菊次郎に水をかけて助けてくれたのは花屋の竜人。そんな竜人に菊次郎はいきなりプロポーズ!! “河童”の菊次郎にとって、干からびかけた命を救ってくれた竜人に嫁ぐというのは一族のしきたりだという。

☆続編Pick Up☆

＜あらすじ＞
互いに惹かれあい、恋人同士になったふたり。最初は邪魔をしていた菊次郎の兄・菖蒲も、今はふたりを認め、平和な日々を送っている。

主人公の石蕗は狼家に仕える狛犬。身分差から雇い主や他の使用人から邪魔者扱いされていましたが、異母姉にきた嫁入り話を押し付けられ龍神・棕櫚へ嫁ぐことになります。
注目したいのは石蕗の健気さ！ 薄幸な境遇にも負けず一生懸命仕事をこなすさまに思わず応援の声がこぼれます。つらい暮らしを強いられながらも常に神への感謝を忘れない。そんな姿をずっと見てきた棕櫚が、今度はひたすら石蕗を甘やかす！溺愛攻めにはたまらない設定です!! 自信のなさから気後れしてしまい素直に棕櫚に懐けない石蕗ですが、そんな彼に優しい言葉をかけながら溺愛し、でろでろに甘やかす棕櫚はまさに最高の旦那！そしてなんと言ってもエッチシーンの石蕗のシッポがとんでもなくエロい！触られると感じてしまう石蕗が可愛くてたまりません。蕩けてしまうくらい激しくセクシーな濡れ場にも是非ご注目ください♪ 子供時代の回想シーンやドキドキの温泉旅行など癒されるシーンも満載の一冊です。

＜あらすじ＞
狛犬の石蕗は、異母姉にきた龍神への嫁入り話を押し付けられ突然神嫁になることに。妾の子である自分で代わりになるのか不安を抱えて迎えた輿入れ当日。龍神・棕櫚は「待っていた」と石蕗を強く抱きしめてきた!!

こちらのカップルは敵対し合う地方の幼馴染。東方の白龍・狭霧は和平の証として西方の青竜・ファルネウスに嫁入りさせられます。みんな大好き政略結婚ですね！とはいえ、ファルネウスの方は狭霧をめとるために竜眼を差し出して他の候補者と決闘したという執着ぶり。狭霧も暗殺を命じられていたのに一途に求愛されてほだされていきます。要はいちゃいちゃばかっぷる……！独占欲強めのスパダリ攻めとツンデレ美人受けが仲の良さを見せつけてきます。
基本的には攻めが頻繁に竜化して肝心なシーンでは人型なのですが、なんと！ラストに竜の姿での絡みまであるんです！これには日々BLを嗜むスタッ腐もビックリ。魂ごと愛し合う2匹の姿が美しく胸に迫ります。水中Hは竜型でも人型でも描かれていて2倍おいしい♪人外BLに定評のある東野海先生は「竜、龍、眼帯、長髪」がお好きなようで、フェチが被る方や東洋ファンタジーがお好きな方は要チェックですよー！

＜あらすじ＞
太古より世界は東西に分かたれ争いが絶えなかった。各地を治めるのは東の龍と西の竜。その和平のため千年に一度、東西において婚姻が結ばれている。