僕の興奮材料
突然ですが、皆さんは何フェチですか?スタッ腐の周りですと、指や声といったオーソドックスなものに魅力を感じる人もいれば、筋肉・体毛といった上級者もいたり......。そもそもフェチ(フェティシズム)とは、特定の者に対する過度の執着を意味する言葉。対象は人体の一部とは限らないそうです。BL作品においても、しばしば「○○フェチ」なキャラが登場しますよね。対象となるものへの執着から恋心に発展する過程を楽しめる、これこそフェチBLの醍醐味なワケです!
今回特集する作品は、オール「○○フェチ」な偏愛BL!手フェチ、脚フェチにはじまり、体毛や文字など一風変わったものへ過度な執着を示すキャラも登場します!ぜひ本特集をきっかけに新たな世界の扉を開いてみてください!
ただの手フェチじゃない。"結城くんの"手フェチなんだよ!
宇宙人みたいな自分の手が嫌いな高身長の田上は、小柄な同級生・結城の手に一目惚れ! 以来結城の手に片想いを続けていましたが、紆余曲折あり、ふたりは恋人関係になります。
フェチ系作品は数多くありますが、本作の田上は本当に結城の手への愛が強い!その愛の重さに、恋仲になった後「田上が好きなのは自分の手だけなのではないか」と結城が不安になるほど!読者からすれば「手だけなわけないだろ~!」とじれったくなりますが、そういう焦れ焦れなところが高校生らしくてイイ!外階段の踊り場でのえっちや、体育の授業で活躍する田上にときめく結城など、高校生らしいエピソードがたっぷりなところも魅力です。
恋仲になるまでを描く作品が多い中、本作では付き合った後のすったもんだやイチャイチャまでも楽しめる貴重な一冊。甘ラブ系が好きな方はぜひチェックしてみてください!
同じ研究室の先輩後輩関係である有路と高階。過去のトラウマから"借り"を作りたがらない有路は、「研究を手伝いたい」という高階からの提案を怯えたように断ります。そこで有路の匂いを気に入っている高階は、交換条件として「毎日5分匂いを嗅がせてもらう」ことを提案!そして何と毎日の「くんくんタイム」を勝ち取るのです!そこからはもう、くんくんくんくん......。匂いフェチなどを通り越した、紛うことなき変態の姿!一方の有路はと言うと、どうやら嗅がれることに快感を見い出しはじめたようで!?
匂いから始まる恋愛を描く作品ですが、有路の過去など考えさせられる部分もあり......。一言で「頑張る」といっても、そのベクトルは人それぞれ。そんな当たり前なことで辛い思いをしてしまった有路の過去が気になる方は、ぜひお手に取ってみてくださいね。
変態紳士だけれど実は物事をよく考えている高階。ギャグっぽく見せて実は考えさせられる内容の物語。キャラクターもストーリーも二面性があるところが素敵な作品です!
<あらすじ>
香りに超敏感な高階は、研究室の先輩・有路の匂いだけになぜか興奮してしまう。どうしても”嗅ぎたいっ!!”という欲求がどんどん高まり、抑えられなくなり―。
表紙の剛毛にブラウザバックしようとしたそこのあなた!「読んでみると少女漫画か......?」と見紛うばかりの美男美女(男)!ふわふわ絵柄×剛毛の奇跡のコラボレーションを味わってみませんか?
一見すると、剛毛男・毛利は色々な性癖持っていそうに見えるのですが、毛利のありとあらゆる毛にウットリしてトロトロになっちゃうのは可愛い顔した嫁島くんのほう!この嫁島くん、どノンケ(?)なのに乳首・アナル開発済み・女装と、なかなかのハイスペックワンコ系男子。大好きな体毛に擦れてまみれてどろどろになっちゃうエッチには、体毛と女装に対する並々ならぬ情熱が感じられます!
エッチからお互いのことを意識し始め、「嫁島が好きなのは自分の体毛だけなのに......」と悩む毛利。そんな矢先に嫁島から告白され、誤解したまま毛利は嫁島を突き放してしまって......!?気になるの恋の行方も、フェチフェチしいエッチも余すところなく楽しんでください♡
「いや、小5か!」と突っ込みたくなるようなふたりのテンポの良いやり取りに終始胸キュン♡こんな愛おしいリーマンBL見たことない!!
偶然渋谷のラブリーパンツを見つけたところから、どんなパンツを履いているか気になって......パンツを見られて恥ずかしがって、わなわな震えてる渋谷、付きまとわれて戸惑ってる渋谷、お漏らしせざるを得なくて嫌がってる渋谷......(以下略)の反応が可愛くて仕方ない!好きなのかも、と気付いて優しくしてみようとアレコレ試してみるけど結局空回り。渋谷も渋谷で、ずけずけ人の趣味に踏み込んできて「パンツ見せろー!」と追いかけられているうちに、本田さんがよそ見しているとモヤモヤするようになってしまって......?
なんだか気になる、好きになって欲しい、嫌われたくない......繊細な心模様がパンツと見事に絡まって、スキがあふれて止まりません!ひたすらきゅんきゅんしたいあなたに!攻めも受けも不器用で愛おしい......これぞ元祖ケンカップル♡
重度の美文字フェチである宮沢。どのくらいのフェチかというと、落とし物に添えたメモ書きで勃ってしまい、オナニーをしてぶっかけてしまうというかなりのレベル!ある日、落とし物に添えてあったメモ用紙が自分の超ストライクの文字を書いていた!そしてそれが何と隣人と言うことが判明!今まで理解されてこなかったフェチを受け入れ、さらには協力までしてくれるその隣人、美文字官能小説家古田との出会いから物語は一気に動き出します。
文字が上手いだけでなく変態な自分も肯定してくれた古田にもうメロメロな宮沢と、宮沢の真っ直ぐな愛に心を癒されつつ、それが作品にも反映され、小説家として波に乗る古田、めちゃめちゃいいコンビです!身体に文字を書いてもらって興奮したり、さらには古田愛用の万年筆で体のあちこちを弄られちゃったり!そんなふたりを見ているうちに、いつのまにか読者の私まで古田の書く文字がエッチに見えてきてしまいました......!
重度の靴フェチであるレディースシューズ専門店の店長・陽太。その実態は靴を愛しすぎるあまり靴を舐め、話しかけてしまう位の重度の靴フェチ!そして、自分の理想の脚を追い求める脚フェチでもあります!なんて濃いんだっ(笑)
ある日アルバイトの男子大学生・チカがヒールを履かされた足を見て、なんと陽太は勃起してしまいます!ここからふたりの距離は急接近。普段堅物な店長が、自分の脚の前で崩れてしまう姿が可愛くて、ついついちょっかいを出してしまうチカと、それに翻弄される店長のわちゃわちゃしたやりとりがなんとも可愛い~!スキンシップを重ねるうちにどんどん深い関係になっていくふたりですが、次のステップに進んでいくにつれて、自分はチカの脚が好きなだけなのか、それともチカのことが好きなのか、と悩んでしまう店長。すっかり彼に惚れてしまったチカと思い悩む店長のすれ違いには胸がぎゅっと締め付けられました......!
紆余曲折の末、店長が最後に出した答えと、チカに向けてとった行動は必見です。ぜひお見逃しなく!
いかがでしたか?何かひとつのものへ並々ならぬ情熱を抱くキャラの濃さといったら!! フェチ男子たちのキラキラ(ギラギラ?ムラムラ?)な視線がとっても印象的でしたね~! そんな彼らから執着心を向けられるお相手男子たちの戸惑い・葛藤も見どころ満載でした。結ばれることは分かっていても「じれったい~!」とウズウズしてしまう方、多かったのではないでしょうか。
今回は6作品の紹介に留まりましたが、我々の知らないフェティシズムはこの世界にはたくさんあるハズ......。ぜひ皆さまイチオシのフェチBLを教えてくださいね!
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