今注目のライトノベルはこれ！異世界ファンタジーから女性向け、BLまで、オススメのラノベ30作を一挙紹介

雪兎ざっく/麻先みち

<作品内容>
薬師のキャルは、冒険者の中でも最弱なＥランク。仲間のために、日々、独自の薬を調合していたのだけれど……ある日、役立たずだと言われてパーティを追放されてしまった！　帰郷するにもお金が足りず、ジリ貧生活を余儀なくされる。そんな中、彼女が街で出会ったのは、死にかけている冒険者のカイド。治療を施して自作の回復薬を渡したところ、彼はその薬を大絶賛！　そのままなりゆきで一緒に旅をすることになり――道中、キャルの知られざる（？）チートが大開花!?　最弱薬師と最強冒険者のほのぼのファンタジー、開幕！

薬師のキャルと魔法剣士カイドの冒険ファンタジーです。主人公のキャルは冒険者としては最弱のEランク。
パーティーの回復役として一生懸命努力してきた彼女でしたが、Bランク以上である他のメンバーたちから、実力不足を理由にパーティーを追い出されてしまいます。
故郷から遠く離れた街で、旅の資金も足りずに途方に暮れるキャル。そんなとき、たまたま通りがかった道端で、寄生虫に苦しめられていた魔法剣士カイドと出会い、薬師の知識で彼を助けることに。その後、故郷に帰るために護衛を探していたキャルは、成り行きでカイドと一緒に故郷を目指すことになります。
パーティーで酷い扱いを受けていたキャルは、事あるごとに「Eランクの自分は役に立たない」と自分を卑下する癖が抜けません。
しかし、旅の中でカイドは彼女の本当の実力を次々と目の当たりにすることに。
カイドに出会ったことによって、パーティーメンバーからずっと軽んじられていたキャルの良さがようやく日の目を見るシーンは、読んでいてグッとくる方も多いはず。
キャルの健気な性格も相まって、いつの間にか彼女を応援しながらページをめくることになるでしょう。 そんな二人のほのぼの、時々、胸キュンな冒険を存分にお楽しみください。

©雪兎ざっく／アルファポリス　Illustration：麻先みち

寿安清/ジョンディー

<作品内容>
大迫聡（40歳）。ゲームのラスボスを攻略したある日、彼はあるトラブルによりその生涯に幕を閉じる。だが、気が付くとステータスを引き継いで異世界に転生していて――!?　おっさんは平穏を求め異世界を彷徨う！

40歳の大迫聡はVRRPGのトッププレイヤー。
しかしある日、無責任な女神のせいで異世界に転生してしまいます。
転生先の世界でも聡は40歳のおっさんのまま……。
しかし、VRRPGのスキルとステータスを引き継いでいる状態のため、超チートの大賢者になっていて！？ 自分がこの世界では常識外れの能力を持つことに気付いた聡は、ゼロスと名乗り、目立たないよう平穏な暮らしを求めて異世界生活を始めます。
美少女キャラクターも多く出てくるのですが、年齢差があるため露骨なハーレム展開にはならず、
むしろゼロスは男女問わず若いキャラクターたちの魔法教師として尊敬を集めていきます。
本作が面白いのは、主人公ゼロスがただのチートキャラではなく、教師ポジションであること。桁外れの魔力で無双する場面もありますが、それよりも弟子となるキャラクターたちに魔法や戦闘の仕方を教えて導く場面が丁寧に描かれています。
魔法理論の設定や世界観なども細かく、そうした設定や背景が好きな人にはたまらないはず。
「平穏に暮らしたいだけなんですけどねぇ」と言いつつも、面倒見良く弟子たちを導くゼロス。アラフォーでくわえ煙草で、普通のファンタジーなら渋いサブキャラになりそうですが、そんな彼が主人公というのがこの作品の最大の魅力です！

©Kotobuki Yasukiyo 2016　イラスト：ジョンディー

高倉碧依/なま

<作品内容>
森下美奈は、ぽっちゃり体型の２３歳ＯＬ。幼い頃からその体型のせいで周囲からはからかわれ、今まで男性に「女」として扱ってもらったこともない。そんな美奈を初めて「女の子」扱いしてくれたのは、社内人気No.１の立花逸人。美奈は彼に淡い思いを抱きつつも、諦めていたのだけれど……。ある日、ひょんなことから立花とベッドイン！　しかもそれ以降、立花は美奈を溺愛しまくってきて!?　ぽっちゃり女子に訪れた、エリート＆ちょっぴり変態による溺愛執着ラブ!!

自分の体型や外見に自信がなく、恋愛に億劫になっている女性は少なくないと思います。特に“ぽっちゃり体型”だと、コンプレックスから男性と話すことも苦手という場合もあるのでは？
本作の主人公・森下美奈はまさにそのタイプの“ぽっちゃり女子”。社内一のイケメンである営業部長・立花逸人（はやと）に憧れを抱きつつも、近付くことさえできません。しかし実は、逸人の方も美奈のことが気になっていて……というシンデレラストーリーです。
一見都合の良い話のようですが、自分では逸人に不釣り合いではないかと悩む美奈の姿や、逸人が美奈に惹かれた理由などを丁寧に描いてくれるため、自然と引き込まれます。
さらに、一筋縄でいかないのが逸人の溺愛っぷりと変態っぷり。美奈のことが好きすぎて、いつでもどこでも愛の言葉をささやいてきます。
本作は濃厚な性描写が出てくるのですが、そこでどんどん明らかになっていく逸人の性癖にもぜひご期待ください……！
他には、美奈と逸人の恋を応援してくれるサブキャラたちの優しさも魅力。美奈の両親と逸人が話す場面は、美奈が大切に育てられてきたことが感じられ、心が温かくなりますよ。
甘々でエッチなラブストーリーが読みたい方、ご自身もコンプレックスから恋に臆病になっている方におすすめの作品です。

©高倉碧依／アルファポリス　Illustration：なま

牧原のどか/hi8mugi

<作品内容>
前世では、現代日本で腐女子人生を謳歌していた辺境の公爵令嬢ミリアーナ。だけど、異世界の暮らしはかなり不便。そのうえ、ＢＬ本もないなんて！　快適な生活と萌えを求め、製鉄、通信、製紙に印刷技術と、領地の文明を改革中！　そこへ婿としてやって来た『黒の魔将軍』マティサ。オーバーテクノロジーを駆使する嫁と、異世界チート能力を持つ婿が繰り広げる、異色の転生ファンタジー！

ミリアーナは辺境の地ダィテス領の侯爵令嬢。前世で腐女子として現代日本に生きていた記憶がある彼女は、魔法はあるものの産業革命以前の文明である異世界での暮らしに困っていました。
テレビやインターネット、自動車がなく不便……、そして何より愛するBL本がない！そこでミリアーナは前世の記憶をもとに、ダィテス領内に自動車や鉄道技術、農耕技術といったオーバーテクノロジーを持ち込んで文明を加速させます。それも全ては平和で便利な暮らしとBL普及のため……。そんな彼女の元に、王都を追われた元王太子マティサが婿養子としてやってくるところから物語が始まります。
腐女子テンションのミリアーナが繰り出すコメディと、ダィテス領と隣国の攻防を巡る戦記物、2つの魅力をもった作品です。
コメディとしては、マティサと彼の忠実な部下コシスの関係に萌えまくるミリアーナが面白く、腐女子仲間の侍女クラリサも加わって暴走する姿が楽しめます。また、ミリアーナとマティサのラブストーリーもちゃんと展開しますのでご安心を。
戦記物としては、ダィテス領を治めるオウミ王国と、それを囲む東西南の3国との駆け引きが練り込まれたプロットで展開し、手に汗握る面白さです。
一見腐女子転生コメディに見えて、骨太な戦記物や駆け引きもあり、オススメの一作です。

©牧原のどか／アルファポリス　Illustration：ｈｉ８ｍｕｇｉ

佐島勤/石田可奈

<作品内容>
魔法が現実の技術となって、一世紀 ──。　新入生の季節。この 『魔法科高校』 にも、一組の血の繋がった兄妹が入学した。　兄は、ある欠陥を抱える劣等生（ウィード）。　妹は、全てが完全無欠な優等生（ブルーム）。　どこか達観したような面持ちを見せる劣等生の兄と、彼に肉親以上の想いを抱える優等生の妹。二人がこのエリート校の門をくぐったときから、平穏だった学びの園で、波乱の日々が幕開いた。

魔法がファンタジーとしてではなく、現実の技術として登場する学園バトル物です。物語の舞台となるのは、「魔法師」を養成することを目的に作られた「魔法科高校」。
成績優秀な一科生と、落ちこぼれの二科生から構成される学校に、主人公・司波達也は妹と共に入学します。
とある欠陥を抱えている達也が二科生であるのに対し、魔法と勉学、共に優等生である妹・深雪は一科生。そんな非の打ち所がない彼女は、兄である達也に兄妹関係以上の想いを抱いており、バトル要素だけでなく恋愛要素もある作品になっています。
魔法というとファンタジックな世界をイメージしがちですが、本作はどちらかと言えばSF寄り。
作中では、魔法発動に使用されるデバイスや、発動のメカニズムが細かく描写されており、「魔法は不思議な力ではなく、技術である」という演出がなされています。
自身の抱える欠陥によって魔法が上手く使えない達也ですが、それを補って余りある体術や知識があり、二科生とはいえ決して弱くありません。
また、彼の能力に制限があるからこそ、バトルシーンは単なる魔法の撃ち合いではなくより戦略的で見応えのあるものになっています。
メガヒットしアニメ化もされた本作。魔法あり、バトルあり、恋愛要素もありの波乱の学園ライフをぜひ堪能してみてください！

©Tsutomu Sato　イラスト/石田可奈

由唯/椎名咲月

<作品内容>
クリストファー王子の名ばかりの婚約者として過ごしてきた本好きの侯爵令嬢エリアーナ。彼女はある日、最近王子との仲が噂されている令嬢と王子が楽しげにしているところを目撃してしまった！　ついに王子に愛する女性が現れたのだと知ったエリアーナは、王子との婚約が解消されると思っていたけれど……。事態は思わぬ方向へと突き進み!?本好き令嬢の勘違いラブファンタジーが、ＷＥＢ掲載作品を大幅加筆修正＆書き下ろし中編を収録して書籍化!!

主人公エリアーナは、「三度の飯より本が好きで、出世や権力に興味がない」という変わり者ばかりの一族、ベルンシュタイン家の侯爵令嬢です。彼女もその例に漏れず生粋の本好きで、付いたあだ名は「虫かぶり姫」。
彼女はクリストファー王子の形式上の婚約者ですが、読書ばかりしているせいで王子との関係は深まらないまま4年という年月が経っていました。そんなある日、王子が本当に好きな人だと噂される令嬢と王子が談笑している姿を目にします。
エリアーナは本から得た豊富な知識と鋭い洞察力を持っていましたが、本人は自分の能力に無自覚で自己評価があまり高くありません。そのことも相まって、彼女はとんでもない勘違いをしてしまうことに……。
本作は、エリアーナを中心に巻き起こる王宮内の騒動を描いたラブファンタジー作品です。控えめな性格のエリアーナですが、男性に媚びず、正義感もあり、本人の知らぬ間に周りの人間に好かれていきます。
ただ、読書にのめり込むあまり、周りが見えていないのが玉に瑕。そんなマイペースなヒロインを、周りのキャラクターたちも愛さずにいられないという物語です。
ハラハラするシーンと胸キュンするシーンのバランスが良く、安心して読める作品です。エリアーナと一緒に王宮のロマンスを楽しみましょう。

©由唯・椎名咲月/一迅社

恵庭/絵歩

<作品内容>
■単行本200ページ分が無料で読める！■【孤独な王が求めたのは、ただ一人の星見だった。】王が抱いた相手には所有のしるしが現れる――　神の血をひく5人の王が治める国、シェブロン。「星見」という力を持つ幼い妹の代わりに、傲慢で冷酷な青の王・アジュールに召し上げられたセージは、彼にその身を捧げることとなる。妹と離れ寂しさを募らせる宮殿での日々。出会った赤の王の優しさに癒され、淡い恋心を抱いていく。しかし、他の王の所有物であるセージに、その想いは許されるものではなかった。そんなセージをあざ笑うかのように弄び、突き放す青の王。暖かな時間を壊された悲しみと、彼への憎しみにセージは声を失い、秘めた神の血が目覚め――。　絵歩先生の美麗なイラスト入り♪

舞台となるのは、アラビア風の世界観の国シェブロン。
神の血を引くと言われる青・赤・緑・黒・紫の５人が国を統治しています。
王たちが執着しているものの一つが、未来視などの特殊能力を持つ術師。「星見」の能力を持つ妹の身代わりとなって、少年セージが青の王に召し上げられるところから物語は始まります。
主人公セージと冷酷で傲慢な青の王アジュールの関係を軸にしながら、他の王たちや、宰相や侍従たちの思惑が交差しながら展開していきます。キャラクターが多いため人間関係を把握するまで少し大変かもしれませんが、その分ハマってしまえば抜け出せなくなりますよ。
本作は男性同士の恋愛・性描写を描くBL作品ですが、単純なジャンル枠に収まらない作品と言えるでしょう。
詳細に練り込まれた世界観、星見の能力の秘密、王たちの過去などさまざまな要素が丁寧に語られ、本格ファンタジーとして読み応え抜群です。 もちろんBLとしても面白く、セージと青の王アジュール二人の関係が、憎しみと支配から愛情へと変わっていく様に身悶えできます。
BL好きはもちろん、ファンタジー好き、練り込まれた物語を読みたい方などにぜひおすすめしたい作品です。オリエンタルな世界観の中で繰り広げられる美しい王たちの愛憎と駆け引き――没入間違いなしです！

©ENIWA

あずみ圭/マツモトミツアキ

<作品内容>
アルファポリス「第５回ファンタジー小説大賞」読者賞受賞作!!　薄幸系男子の異世界成り上がりファンタジー！ 平凡な高校生だった深澄真は、両親の都合により問答無用で異世界へと召喚された。しかもその世界の女神に「顔が不細工」と罵られ、最果ての荒野に飛ばされてしまう。人の温もりを求め荒野を彷徨う真だが、出会うのはなぜか人外ばかり。 ようやく仲間にした美女達も、元竜と元蜘蛛という変態＆おバカスペック……とことん不運、されどチートな真の異世界珍道中が始まった――!!

親の都合で美男美女だらけの異世界に召喚されてしまった主人公・深澄真。外見至上主義の女神にブサイク判定を受けた真は、気持ち悪がられて世界の果てに飛ばされてしまいます。
人間のいない不毛の地に降り立った真は、オークを助けたりしながら人間を探すことに。途中、女の子に姿を変えた竜や大蜘蛛もパーティーに加わり、人間以外の種族との冒険が始まります。
一般的な異世界モノであれば、神様は主人公をサポートする存在であることが多いですが、この作品において神様は一人だけではなく、正しい存在というわけでもありません。特に女神は横暴で、真に酷い仕打ちをしたため、怒った別の神様は真に強力な加護を与えます。女神の存在は争いの火種にもなっており、このあたりがほかの異世界モノと違う部分と言えるでしょう。
また、これに関連する本作の特徴として、真は女神によって人間との交流を禁じられているため、仲間に加わるのは辺境に追いやられた亜人ばかりになります。人間ではなく、亜人側のヒーローとして主人公が活躍するファンタジーはちょっと珍しいのではないでしょうか。
ただし、設定は珍しいですが、基本的には主人公パーティーがチートで無双するエンタメ作品ですので、肩の力を抜いて楽しめるでしょう。

©あずみ圭／アルファポリス　Illustration：マツモトミツアキ

川原礫/abec

<作品内容>
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する──。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン（SAO）』の“真実”を知らずログインした約一万人のユーザーと共に、その過酷なデスバトルは幕を開けた。　SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。　クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険（クエスト）を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことになってしまう。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし……。果たして、キリトはこのゲームから抜け出すことができるのか。　第15回電撃小説大賞＜大賞＞受賞作『アクセル・ワールド』の著者・川原礫！

仮想大規模オンラインRPG『ソードアート・オンライン（SAO）」の世界に閉じ込められた主人公キリトが、脱出をかけゲームクリアを目指す本作。ゲーム内での死がそのまま現実世界での死に直結する過酷なデスゲームの中で、キリトはソロプレイヤーとして頭角を現していきます。
SAOはいわゆる転生ものの作品とは違い、舞台はあくまでゲームの中。そのため、折に触れてゲーム的要素の描写が入るのが特徴です。
スキル発動のエフェクト、アバターが表現可能な表情への言及、ゲームのシステム面での解説など、ゲームの世界観が丁寧に描かれています。読者は文章を読むことで、まるで自分が仮想のゲーム世界にダイブしたようなワクワクを味わうことができるでしょう。
また、本作のヒロインである女流剣士アスナや、商人であり斧使いのエギル、刀使いのクラインたちとの和気あいあいとした交流も見どころのひとつ。ダンジョン攻略だけでなく、サブイベントのエピソードなども盛り込まれており、ゲーム好きの読者であれば思わずニヤリとしてしまうはず。
「ゲームの世界に入ってみたい」という夢を叶えてくれる本作。全百層からなる巨大なダンジョンを舞台にしたファンタジーRPGの世界を、ぜひお楽しみください！

©Reki Kawahara　イラスト/abec

小狐丸/人米

<作品内容>
「第10回アルファポリスファンタジー小説大賞」読者賞受賞の、圧倒的人気作！勇者でもないのに勇者召喚に巻き込まれ、剣と魔法の異世界に転生してきた僕、タクミ。あまりに不憫すぎる……というので、女神様が特別なスキルをくれることになったんだけど、喧嘩したこともない僕が、戦闘系スキルなんて選ぶわけないよね。それで、地味な生産系スキルをお願いしたところ、錬金術という珍しい力を与えられた。まだよくわからないけど、このスキル、すごい可能性を秘めている気がする……!?　最強錬金術師を目指す僕の旅が、いま始まる！

他人の勇者召喚に巻き込まれてしまい、とばっちりで異世界転生するハメになったアラフォーサラリーマンのタクミ。彼は、女神からチートな能力と15歳の肉体を与えられ、剣と魔法の世界で錬金術師として生きていくことになります。
本作は、日々の生活の疲れを読書で癒したい人にはぴったりの一冊と言えるでしょう。困難な試練や悲劇的な話はほとんど描かれません。
タクミには十分な能力があり、人に恵まれ、お金にも困らないため、転生後は悠々自適な生活を送ることになります。また、女神からはサポートは受けるものの、厳しい使命を課されるわけでもないため、重苦しい設定などもありません。
サブキャラクターや物語で出会う人々も、ほとんどが心優しく親切。内面の葛藤や、嫉妬や妬み、ドロドロした人間関係などは出てこない優しい世界です。 また、文体はライトでシンプルなため、サクサク読めて負担になりません。レベルアップやスキル習得の際は、RPGの画面のように具体的な数値を記載してくれているため、ゲームをプレイしているような気軽さで読み進めることができます。
ヒロインは人間の美少女、強い力を持った美人エルフ、従順なモンスター娘と選り取り見取り。のんびり異世界ライフを満喫したい人には、おすすめの一冊です。

©小狐丸／アルファポリス　Illustration：人米

今注目されている作品を中心におすすめのライトノベル30作をご紹介しました。お気に入りの作品は見つかりましたか？
シリーズものが多いので長く楽しめるのも良いところですよね。
また、ライトノベル版が面白かった方は、コミカライズ版と読み比べするのも楽しいですよ！ どんどん広がるライトノベルの世界、ぜひ楽しんでくださいね。