劇場アニメ「KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ」の舞台挨拶が去る7月26日に東京・新宿バルト9で開催され、ヒビキ役のKENN、ワタル役の岡本信彦、菱田正和総監督が登壇した。
この景色を見せられるときが来たらいいなって、ずっと思っていた
一条シンらSePTENTRIONの7人がタイムマシンで時間と世界を超え、「KING OF PRISM」のみならず歴代の「プリティーシリーズ」に登場する男子スタァや男子アイドルと出会う今作。この日の舞台挨拶に登壇したKENNと岡本は、「プリティーシリーズ」の第1作「プリティーリズム・オーロラドリーム」に登場する、シリーズにとって初の男子プリズムスタァであるCallingsのメンバーを演じている。同作の監督を務めていた菱田総監督も、「今日は総監督ではなく“親分”の菱田です」と名乗り、感慨もひとしおの様子。残念ながらショウ役の近藤隆は登壇が叶わなかったため、このために特注されたというショウのパネルを運び込んで舞台挨拶が行われた。
Callingsが今作に登場したことについて、KENNが「夢のようですね。お話をいただいたときは、本当にうれしかったです。13、4年前に演じさせていただいたキャラクターだったんですが、『KING OF PRISM』のお噂や盛り上がりは聞いていたので、感慨深かったです」と話すと、岡本も「大人気コンテンツっていうのをずっと聞いていたので、久しぶりに黄色い声援を浴びられてうれしいですね」とうなずく。続けて岡本が「当時踊ったパセラ来てくれた人いる?」と、2011年に出演したイベントに言及すると、挙手する観客の姿を認めた2人は「いるんだ!」「Callingsだよ!」と喜んだ。菱田総監督は「新しいシリーズをやっていてもCallingsは頭に残ってたんです。いつかこの景色を見せられるときが来たらいいなってずっと思っていたので、よかったです」と笑顔を見せた。
「デートだとでも思った?」も「黙れユンス!」も新録
今作の収録について聞かれると、岡本はワタルのプリズムジャンプ・“デンジャラスベイビーフェイス”のアフレコエピソードを披露。「虎が出てくるんですが、リアルな動物だったので、『ガオー!』って(リアルな演技で)やったんですよ。そしたら『違います』『もっとかわいく』って。意味がわからなくて(笑)」と振り返ると、菱田総監督は「最後の最後にひねり出したやつを使ってます」と明かす。KENNもプリズムジャンプについて、語尾を上げるようディレクションがあったと話すと、菱田総監督は「昔からプリズムジャンプは最後(語尾を)上げるっていうのは、毎回言ってましたね」と回顧した。ショウの「デートだとでも思った?」をはじめとする「プリティーリズム」の思い出のセリフは、すべて今作のために新録したのだそう。菱田総監督が「『黙れユンス!』も録り直してます」と明かすと会場から歓声が沸き起こった。
また2人から、プリズムの使者であるシャヰンが「響ワタル」と名乗っているのは、ヒビキ・ワタルと関係があるのかという質問が飛ぶ。菱田総監督はその理由について「最初のゲームで出てきた男子キャラはヒビキとワタルだけで、ショウさんはアニメにするときに作ったキャラクターだったので、ヒビキとワタルが大元の男子キャラだったんです」と、2人が男子プリズムスタァの元祖であるからだと述べる。さらに「Callingsというネーミングも“響き渡る”から来てる、と一番最初の打ち合わせで聞きました」と明かし、KENNと岡本も初めて知る事実に驚いていた。なお、シンたちが迷い込んだ三途の川ステージで登場するCallingsは「プリティーリズム」のCallingsと同一人物なのかと聞かれると、菱田総監督は「そんなの知らないよ(笑)。本物かもしれないし、データかもしれないし」と煙に巻いてみせた。
阿澄佳奈からの手紙に「やっぱりMARsの3人も」
そして舞台挨拶の中では、「プリティーリズム・オーロラドリーム」の主人公・春音あいらを演じた阿澄佳奈の手紙も代読された。阿澄は「以前から気になっていたキンプリ……今回はまさかのCallingsのCGライブが観られるとのことで、私も劇場に足を運びました! Callingsのスタァとしての煌めきを劇場で浴びることができてとってもハピラキでした」「プリティーシリーズがたくさんの方に愛されてきたことを実感して感慨深かったです。……と同時に、あのノリはやっぱりぶっとんでたよなと再確認いたしました。久々のショウさんのあのセリフには、心の中で盛大にぎゃふんとなりました(笑)。これからもこの煌めきがずーっと続きますように!」と、あいらのセリフを交えて思いを綴った。
8月22日よりラージフォーマット上映が行われることも告知され、まだまだ盛り上がる「KING OF PRISM」。菱田総監督は「間に合うんでしょうかね(笑)。とりあえず、お盆を乗り越えて上映できるっていうのはうれしいなって思います」と笑いつつ、最後に「ようやくヒビキとワタルをステージに上げることができたんですが、まだ足りない人がいるので、どこかで必ず3人でね。それだけじゃなく、やっぱりMARsの3人もね。エイベックスに圧かけろ、お前ら!」と再び「プリティーリズム」のイベントができるようファンをけしかけた。
岡本は「短い時間でしたがエリートの皆さんのパワー、我々がいなかった年月の重みとパワーを感じて、いいものですね。監督のパワーや皆さんのパワー、エイベックスさんのお力で、また登壇できたらいいなと思います。三途の川で待ってるね!」とワタルのようにキュートに呼びかける。KENNは「当時、本当に長い期間一緒にアフレコをさせていただいたので、(『プリティーリズム』は)青春みたいな。リアリスティックな部分とデフォルメされた部分のバランスだったり、すごく学べることも多かったですし、そういった画面だけで表せないエネルギーが当時から強かったと思うので、そういったエネルギーが今でも引き継がれていて、改めて元気をもらいました」と挨拶。そして最後は「We are、Callings!」という盛大なコール&レスポンスで舞台挨拶を締めくくった。
「KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ」は公開中。8月22日からは全国74劇場でSCREENX、4DX、ULTRA 4DX上映も行われる。
阿澄佳奈(春音あいら役)コメント全文
キンツア公開おめでとうございます!以前から気になっていたキンプリ……今回はまさかのCallingsのCGライブが観られるとのことで、私も劇場に足を運びました!
Callingsのスタァとしての煌めきを劇場で浴びることができてとってもハピラキでした。
懐かしくなったり度肝を抜かされたりしながら楽しく観劇しつつ、プリティーシリーズがたくさんの方に愛されてきたことを実感して感慨深かったです。
……と同時に、あのノリはやっぱりぶっとんでたよなと再確認いたしました。久々のショウさんのあのセリフには、心の中で盛大にぎゃふんとなりました(笑)。
これからもこの煌めきがずーっと続きますように!
※2025/7/28 17:26追記:記事初出時より、写真を追加しました。
「KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ」
公開中
スタッフ
総監督:菱田正和
脚本:青葉譲
キャラクターデザイン:松浦麻衣
シリーズゲストキャラクターデザイン:原将治、川島尚、斉藤里枝、満田一、戸田さやか
CGディレクター:乙部善弘
プリズムジャンプ原案:加藤大典
音楽:石塚玲依
サウンドスーパーバイザー:小島信人
原作:タカラトミーアーツ、シンソフィア、エイベックス・ピクチャーズ、タツノコプロ
アニメーション制作:タツノコプロ
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
製作:KING OF PRISM Project
キャスト
一条シン:寺島惇太
太刀花ユキノジョウ:斉藤壮馬
香賀美タイガ:畠中祐
十王院カケル:八代拓
鷹梁ミナト:五十嵐雅
西園寺レオ:永塚拓馬
涼野ユウ:内田雄馬
如月ルヰ:蒼井翔太
大和アレクサンダー:武内駿輔
高田馬場ジョージ:杉田智和
神浜コウジ:柿原徹也
速水ヒロ:前野智昭
仁科カヅキ:増田俊樹
法月仁:三木眞一郎
氷室聖:関俊彦
黒川冷:森久保祥太郎
山田リョウ:浪川大輔
シャヰン:斎賀みつき
神無月アヰ:中山咲月
夢川ショウゴ:山下誠一郎
三鷹アサヒ:小林竜之
高瀬コヨイ:土田玲央
大江戸シンヤ:河合健太郎
ウシミツ:鵜澤正太郎
マリオ:橘龍丸
三枝タカヤ:浦田わたる
花倉アユミ:天月
伊吹橙真:梶原岳人
ひゅーい:田丸篤志
ショウ:近藤隆
ヒビキ:KENN
ワタル:岡本信彦
「も~っとつながる!KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ」
2025年8月22日(金)公開
(c)T-ARTS/syn Sophia/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ/KING OF PRISM Project
(コミックナタリー)